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サラリーマンの武器「指導される能力」(5/5) ~その真骨頂~ [哲学]

 ドラマや映画の主人公は「言うこと聞かない」キャラがかっこいいが、それは映画だからだ。真似してもいいが、ひとつ注意点がある。言うこと聞かないで勝手やっててもいいが、そのかわり「必ず、結果出せ!」だ。「言うこと聞かない」という性格の部分だけを真似して結果出せなければ、ただの「生意気な奴」で終わりだ。陰ではバカ者扱いだ。スポーツ選手でも、生意気でも人気がある選手は、「結果を出す」ことをきちんとやる。結果出す自信がないなら、悪いが「反抗的な態度」はやめておけ。さらに、サラリーマンの世界はスポーツとは違う。個人の成績は一人で出した結果ではなく、関わった人達のお陰でもある。常にチームで取り組むサラリーマンは、常に勝ち負けの繰り返しだ。仕事という常に変化し続ける対象物に、常勝するなど名経営者ですら難しい。そして、サラリーマンの頂点である社長には腰が低く、心穏やかで素直な人が多い。そうじゃない人もいるが、ここで少数派をアニキは相手にしない。
 だから、サラリーマンの世界では、「素直さ」で行く方が理にかなってる。例えば同じスポーツ選手でも、「生意気」よりも「素直」な選手の方が、見ていて気持ちいいだろう。実は、「素直さ」の正体は、「見ていて気持ちがいい」ということ。周りの空気がプラスに作用し、雰囲気が明るくなる。反抗キャラの周りの空気はなぜか重い。昨日も書いたが、生意気には嫌悪感オーラが出る。こんなんでいい成績が残せるわけがない。
 後にブログで話すが、「結果=実力+運」という法則がある。ここでの「運」とは、奇跡を起こす頻度を言う。実力以上を出さねば勝てない部分では、周りのパワーをもらう必要がある。周りのパワーをもらうには、自分がプラスエネルギーを出さないとパワーは引き寄せられないという法則がある。オリンピックなんか、実力で勝ってる奴はひとりもいない。頂点の世界では、実力は均衡している。ここで結果を勝ち取るには、周りからの一押しが要るのだ。周りからのエネルギーを吸収し、実力以上のものを出すことができる。一流選手は、周りからのエネルギーを感じることができる。だから、勝てた時「皆様の応援のお陰」と必ず答える。これは、ファンに対してこびを売ってるわけではない。本当にその「お陰」があるからなのだ。サッカーがアウェイで勝ちにくいというのはこの理由が大きいのは知ってるはずだ。目に見えない部分だが、祈りの効果同様に、「応援の効力」は必ずある。
 では、この応援のエネルギーはどのように引き寄せるのか?一流選手はみんな知っている。アニキがいつも提唱する「感謝」だ。感謝することにより、感謝トルネードが起こるからだ。この感謝トルネードこそ、「勝ちの鎧」だ。この鎧をまとい、敵に挑むのだ。丸腰の敵はたまったもんじゃない。ドラゴンボールの元気玉じゃないが、このようなエネルギーは実在する。
 話をまとめよう。まずは「教わる能力」は素直さのベースがないと成り立たない。「素直さ」は周りを味方につける能力である。人の話を素直に聞く人間は、なぜかアドバイスしたくなるものだ。まずはそういうベースを作っておけということだ。
 そうだ、性格は素直で、嘘つかず誠実で、陰の努力をいとわない向上心があり、目の前の物事に真剣に取り組む人。その人こそが教わる能力がある人だ。こんな部下や弟子を見ると、なぜか人は教えてたくなるものなのだ。そう、「師匠がなぜか自然に教えたくなる!」これが教わる能力最終形だ。「弟子を持たないと決めた師匠や誰にもノウハウを語らない名経営者が無意識のうちに教えている自分に気がつく」という究極の形だ。「なぜ俺はコイツに教えてしまっているのか?」と我に返る。それは決してまやかしでも催眠術でもない。
 これが、「教わる能力」すなわち「指導される能力」の真骨頂。まさにこれが教えたくなる人物なのであり、こいつを目指すのだ。

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