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サラリーマンの武器「指導される能力」(1/5) ~指導される能力欠如の原因~ [哲学]

 前振りが長くなってしまったので、本題に入る。第三の武器、「教わる能力」だ。「な~んだ、そんなことか」と思うなかれ。これがどれほど強力な武器になるのか、分かってない奴が山ほどいる。最近、このことを提唱している人が増えているが、アニキも間違いなくそう思う。教わる能力とは、「人が教えたくなる能力」である。これがどれほどの武器かわかるか!第三の武器にして、第一・第二の武器をも凌ぐと言おう。一見、受動的な待ちの能力に見えがちだが、これはれっきとした能動的な能力であり、これを手に入れた者は成功への道をたどる。
 まず一言いっておくが、「教えてください」の一言で済むような話ではない。今の世の中、最低限のことは教えてくれる。しかし、それは万人に共通の事柄であり、みんなと同じことを教えてもらって、それだけでいいわけがない。人が義務で教える事柄は表面的な事だけで、そこには何の価値もない。教えてもらった事に価値を付けるのは自分の仕事となる。しかし、教えてもらったことに価値を付けるには、膨大な経験と苦労が必要となる。しかも、価値を付ける前に定年なんて人はザラだ。価値を得る前に人生は終了してしまうのだ。だから、ほとんどの人は成功しないまま人生が終了することになる。
 そんなに重要なら、なんでもったい付けて教えないのか?と思うだろう。世の中、一歩踏み込んでまで教える義務はない。教える側も忙しいし手間もかかるから、余計なことまで教えたくないのだ。この一歩踏み込んだ「余計なこと」の教えこそ、経験と苦労から会得したエッセンスであり、とてつもない価値がある。実は、先人のこの苦労や余計なことをいただければ、彼らの長い年月の苦労と同じ道のりを歩まないで済むのだ。それを教えてもらいたいものだが、人はそんな苦労の賜物をおいそれと教えたいとは思わないもの。しかも、教える側にもかなりの労力が要る。それでも教えてもいいかもと思う奇特な人もたまにいるが、教わる側の態度の悪さや呑み込みの悪さにガッカリだ。日本人は「道」の精神により教え好きな民族だが、教わる側の態度が悪すぎるのだ。
 そう、師匠、上司や先輩からそれらを引き出させる力が、「教わる能力」である。だから、人生の成功を目指すなら、その業務のエッセンス又はノウハウを、なんとしても教えてもらわねばならない。
 教えてもらうことがそんなに重要なのか?と疑問視する声が聞こえるが、それは無理もない。今の日本では、そのことの重要性が麻痺してしまっている。それは、ほとんどの人は、教えてもらうのは「当たり前」と思っているところがあるからだ。そのために、教わる能力が極端に落ちている。これはなぜかというと、日本が義務教育だからだ。義務教育の良さは認めるが、実はよさだけではない。すべてのものには二面性があるという、アニキ哲学「二面性論」はここにも見ることができる。実は、義務教育の弊害のひとつがここにある。人は物心が付くとすぐに小学校へ強制的に入れられる。そこでは、否応なしに勉強を教わるのだ。毎日、5~6時間みっちりと教わる。これが12年続くわけだが、現代ではさらに高校生の3年が加わる。まさに強制的「教わり漬け」である。ここに、「教わる能力」欠如の問題がある。強制だから、教えてもらうのが当たり前という感覚になる。教師は教えるのが仕事であるから、一生懸命に教える。しかも、教育とは「教えて育つ」わけだから、子どもが理解するまで徹底的にやる。家では親が子どもに勉強を教える。子どもにしてみれば、自分から働きかけなくても先生が教えてくれるから、それをただ機械的に覚えていけばよいということになる。すると、「自分から教えてください」と頭を下げることはおろか、教えてくれない先生に、「どうしたら教えてくれるだろうか?」と知恵を絞って考えることもない。子どもの時からこの「教わる力」が全く付かない。
 別にそんな力は付かなくてもよいというかもしれないが、アニキはそうは思わない。社会に出たら前述のように必ず必要になってくる。にもかかわらず、そのことにすら気付かないようになってしまうのだ。
 これが、「教わる能力」欠如の原因である。

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