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アピーラー達の午後(1/14) ~その真実と生態~ [哲学]

 「アピーラー」って言葉を聞いたことはないか?サラリーマンを長くやっていると、その言葉をあちこちでよく耳にするはず。一般用語じゃないけど、どこの会社にもそれらしき言葉があり、表ではなく陰で使われる。響きはかっこいいが、それは決して褒め言葉ではない。かっこ悪い象徴だから、映画にもならない。どちらかと言えば、けなし言葉だ。語源は、読んで字の如し「アピール」から来ている。アピールする人という意味で、アピーラーだ。
 では、何をアピールするのか?サラリーマンである以上、当然、仕事でのアピールである。サラリーマンにとってアピールは大切だ。アピールしなければ給料も上がらないし出世もしない。大きな企業ではなおさらだ。こんなことは誰でも知っている。なら、なぜアピーラーと罵る必要があるのか。アピール?いいじゃないか、当然だろ。アピールはサラリーマンとしては必然の話であり、それは仕事が評価されるためには必要なことだ。しかしなぜ、アピーラーは陰で言われるのか。アピーラーとゲス呼ばわりして、アピールすることをバカにする必要はあるのか。
 アニキはアピーラーをゲス野郎と罵る。それは、アピーラーには罵られるだけゲスな奴らであり、その存在には大きな問題があるのだが社会問題とはなってない。それは、アピーラーはただゲスなだけで、法律を犯しているわけでもなく、違法者でもない一般人だからだ。だから、法をもかいくぐることもできるその体質が、アニキには許せない。
 ではなぜ、アピーラーはゲスなのか?アピーラーをあえて定義しないが、指さすとすれば、彼らは日々アピールすることに忙しく、本業は無視又は手を抜いて、アピールのみで出世や昇給を手に入れている。それの何が悪いの?と言われるが、それは運よく周りにアピーラーいない世界で仕事をしているだけで、彼らの踏み台にされてないから平然としていられるのだ。彼らに引きずりおろされた経験がないから、悠長にしていられるだけだ。しかし、長いサラリーマン人生の中には必ず現れると言っておこう。付け加えるならば、会社の上層部に参入すれば、周りはみなアピーラーだらけだ。だから、出世したら必ず会えるから、まあ心配するな。
 というか、企業の上層幹部の競争では、サラリーマンシップのような正々堂々とした競争は存在しない。そこには、手柄を取りに行くんじゃなく、誰かを蹴落として自分がのし上がる競争しかない。今まで人情派で親分肌だった上司が、役員候補になった瞬間、突然悪魔の手先のようなことをするようになる。自分の今までの実績と能力だけではそこから上に上がれない。頭一つ飛び出るため、その出世のために背に腹を変えられないから、悪魔に魂を売るようなアピーラーの技能が必要となり、出世のために禁断の果実に手を出してしまう。言わば、出世という果実を取るために、アピーラーという禁断の能力に手を出してしまうことになる。それまで築いてきた行動軸も理念も捨てさせていまうその魔力「役員就任」。この話は長くなるから、後日ブログのサラリーマンの謎「出世」で詳しく話すとしよう。

タグ:出世
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