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人間の天敵(2/4) ~ストレス~ [哲学]

 まずはバクテリアのような微生物を考えよう。たとえば病原菌やウィルスなどだ。病気のウイルスなんかは、人間を苦しめる。過去には何万人もの死者を出したスペイン風邪や天然痘だ。エイズなんかもそうだし、最近ではエボラ出血熱なんかもある。なんで、こんなもんが流行するのかは不明だ。生物兵器などとの噂も絶えない。これらの病気が流行るのは偶然ではなく、必然だ。実は天災なんかも偶然ではなく、必然である。誰かの意図でそうなっているのだ。誰の仕業かは、話が逸れてしまうので今日は問題にしない。
 今の話は不治の病だ。よくわからない名前の病気も最近多い。なんか、「これでもか!」って感じで次から次へと難病が出てくる。そうだ、これが人間の天敵と考えてもおかしくない。但し、人間は未知の病気が出ると、科学や医学の力を結集してあっという間に克服してしまう。最初発見された段階では手の施しようがない病原菌も、すぐに対処法を発見してしまう。だから人間の創造主は、次から次へと厄介な病気を出現させてくるのだ。エイズだって、一時期は人類滅亡を匂わせる報道もあったが、現在では死ぬことはない病気となっている。まるでイタチごっこだ。こうなると、微生物やウイルスは人間の天敵ではないかもしれないといえる。なぜなら、恐怖がなくなるからだ。「天敵とは恐怖の対象」であるはずだから、恐怖の対象でなければ天敵とは言わない。じゃあ、天敵は誰なんだ?そう、だから次に考えられるのが「ストレス」だ。
 ストレスが天敵であるなら、納得がいく。この天敵は大きくもなり小さくもなる、自由自在だ。で、確かにストレスは厄介だ。人間が生きる上で必ず発生する。その扱いには、これといった処方箋はない。人類が誕生して以来ストレスはあった。そして、ストレスの犠牲になり、命を落としてきた。そんなストレスの完全克服方法は、何万年も経った今でも特効薬はない。この敵の特徴は、すべての人類のひとりひとりの心の中にいるということだ。そして、人によりストレスの内容は異なる。内容が違っても、ストレスはその人にとっては重大な問題であるため、病原菌ではないが、心の病を引き起こす元である。そして、対処法もひとりひとり違うのだ。ストレスは普段はそんなに害はない。しかし、その人の考え方次第でストレスが自分のカラダを攻撃してくるのだ。つまり人は、ストレスという爆弾を抱えてることになる。その爆弾は、社会が複雑になるに従い一触即発の起爆装置を備えるようになる。また、大きくなったり小さくなったりと、その人次第である。例えば、野望や願望が大きければ大きいほど、爆弾も大きくなって、人間を苦しめる。まさに、目に見えない分、ウィルス以上にやっかいな存在だ。
 どう厄介かというと、ストレス自体は直接攻撃してこない。ストレスが免疫力を下げて病気を誘発させる。ありとあらゆる病気を引き起こす可能性がある。ストレスが人間の治癒力を低下させる。身体への物理攻撃型の病気もあれば、心の病気もある。人間の数だけ、その攻撃方も存在するのだ。では、対抗する手段はないのだろうか。
 ここにいつものアニキ哲学「物事すべては二面性を持つ」だ。この世に対抗できない問題はない。対抗する手段は何かしらあるが、それが天敵であるなら対抗する手段は少ないといえる。先にも書いたが、「天敵とはその種の増殖抑制が目的で存在する」のだから。もし、人間がストレスを克服するとしたら、次に創造主はどんな天敵を送り込んでくるのだろうか。

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