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アピーラー達の午後(12/14) ~モンスター「アピーラー上司」~ [哲学]

 よし、話を戻すぞ。要するに、上司にゴマすって素直に接して自分をまず信用させておいて、ウソ情報を上司に流すのだ。ここでのウソ情報は事実の側面解説が主な話となる。歴史小説家の手腕だ。歴史に描かれてない部分を脚色して語る手法だ。司馬遼太郎の小説のように、すべてが事実であるがごとく語るわけだ。誰も見ていない部分に嘘を盛る。このブログで何度も話したように、棚ぼたの新規受注は自分の影の動きであるとか、そういう類いの盛った解説だ。
で、ライバルを蹴落とすための情報工作だ。上司にライバルの悪口を吹き込むのは、上司が完全に自分の親派となったこの段階から始まる。ライバルが上司に報告しないで勝手に動いているとか、飲み会で上司の悪口を言っていたなどだ。ライバルの悪口は上司がまだ自分を信用していない段階で使うと逆効果となりうるからだ。
 そしてついにはアピーラーは棚ぼたとウソストーリーで出世してしまい、アピーラー上司が誕生する。アピールのみで成り上がったアピーラー上司は実務能力はゼロだ。そして、上司になった勢いを借りてそのまま上に上がり、かなり上層のポジションについた場合、それによる被害は甚大だ。つまり、その地位は自分の地位を実力で勝ち取ったわけではない。嘘つきまくって成り上がったからプロモーションは実力かもしれない。実務ではなく、人の足を引っ張るという実力については講演できるレベルだが、そういうエセ実力はこの場は置いておく。要するに、業務の実力が全くないわけだから、統括という管理職務においては、その仕事に対する知見も判断能力も全くない。前線で身体を張って戦った経験がないため、判断センスがゼロなのだ。「上司とは判断センス」とアニキは定義付ける。センスは磨き続けないと衰えるというのがアニキ哲学だ。実務の中に身を置いて切磋琢磨していても、自らが直接実務に触れていなければ衰えてゆく。管理職になった途端に実務から離れと、突然第六感が働かなくなり判断が鈍るという事態はここからくる。だから、実務を経験してきてない上司などに判断力があるわけもなく、アニキは、ポケットのないどらえもん、魔法の使えないハリー・ポッターと呼ぶ。コンペの馬名に付けたいくらいだ。
 そう、アピーラー上司は間違った判断を下しミスをおかす。しかも、自分が判断するために腹心の部下は全員つぶしてきているから、相談相手もいない。だから、アピーラー上司は自分が事態の前面に出ていかず部下に対処を任せ、うまく処理できれば自分の手柄とし、事態が悪化すれば部下のせいにする。そして、問題が業績や会社信用不安まで発展した時に伝家の宝刀を発揮する。それはアピーラーとしての技能「うそつきVer.2」がまたもや発動される。自分の出世のためではなく、自分の保身という目的のためのうそVer.2の発動となる。部下が適切な報告をしなかったために事態が悪化したというストーリーに作りかえ、その部下を異動させてしまう。しかも、異動させられる部下には、「私は必死に止めた」と訴えて、よい上司を演出することも怠らない。今まで攻めに使った数々のアピーラーといての技能を、今度は自分の保身のために使うことになる。その時のアピーラーの肩書きは、たぶんアピーラー部長であり、モンスターだ。なぜそうなるのか?

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