SSブログ

「嫌われる褒め言葉」を使いこなせ!(第三弾) [コーヒーブレイク]

 アニキの前の会社にTさんという先輩がいた。なかなかよい人で、アニキは自転車が趣味の時期があり、一緒に休日にはサイクリングに出掛けた。ある日、一緒に自転車ショップに行った時のことである。自転車用のヘルメットを購入しようと、Tさんはいろいろと試着していたのだが、どれもサイズが合わない。そんなことはないということで、店員さんが手伝ってくれたのだが、確かに合わないのだ。その原因を分析したところ、頭の大きさではなく、形が普通の人と少し異なっていた。頭の奥が長いのだ。上に長いのではなく、斜め後ろに長く伸びているという特徴がある。ちょうど、映画のエイリアンのような感じで、エイリアンにヘルメットをかぶせるような雰囲気だ。そこですかさず、「かっこいい頭の形ですね、エイリアンみたいですよ」とTさんを褒めた。結局そこに置いてあるヘルメットはどれもダメで、外人用を取り寄せるという結果になった。
 頭の形と言えば、こういう話もあった。アニキが新人営業マンの頃、取引先にK部長という人がいて、この人の頭の形が気になった。頭のてっぺんがとがっているのだ。こんな人は初めて見るのだが、いつもK部長と会うと頭に視線がいってしまい、あまり見ないようにはしていたが、気になった。なぜなら、その部分を手で持てそうな感じにとがっていたからだ。ちょうど、ちびまる子に登場する長沢くんのようなイメージだ。ホントにそんな人がいるんだなと、マンガであるちびまる子の登場人物は、だれもが現実離れしたキャラであるが、実は現実に存在していたに違いない。
 昔、アニキの以前の部署にKさんという女性がいた。彼女はいい歳なのだが、なかなか結婚しない。結婚するのが嫌なわけではないらしい。男の理想が高くなかなかお目当ての男が目の前に現れないという。好みを訊いてみたが、「白馬に乗った王子様」が迎えにきてくれるはずだから待っているという。占いでそう言われたようなのだ。この現代、白馬の王子とはどんな奴だ?と。いかがわしさ満点である。白いタイツでもはいているのか?本当にそうなら、それは王子でなくただの変態だろう。その夢を律儀に信じている姿が健気なので、あまりチャチャ入れるのは止めていた。しかし、月日は過ぎて10年以上も経過したが、白馬の王子は一向に現れないようだった。会社の飲み会の時に状況を聞いてみた。彼女は占いが当たらなかったんじゃないかと落ち込んでいた。アニキはかわいそうに思い、「待ってもダメなら、そろそろ自分からアタックしなきゃ」とアドバイスし、「今更王子様は無理だから、王子はやめて乗っている白馬を狙いな」と。何事も理想を追うのではなく、身の丈を考えないといけない。白馬なら何とか手が届くはずだ。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。