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「かっこよさ」の定義(5/8) ~第4第5の定義「余裕」「優しさ」~ [哲学]

 そして第4のポイントとして、「余裕」だ。男のかっこよさとは余裕だ。大人が落ち着いていてかっこよく見えるのは、堂々としていてすべてに余裕を感じるからだ。いつもテンパってる男がかっこいいわけがない。喜怒哀楽が激しいのも人間の魅力かもしれないが、瞬間湯沸かしでいいわけがない。「俺は短気な奴が好きだ」なんて口では言ってるが、それはホンネじゃないはずだ。そんな奴といつもいっしょにいると、どうだ?疲れるだろう。
 余裕という意味をもっと深く落とし込んでいくと、いろんな経験から動じない度量や器量などが感じられる。物事の判断基準が大きい問題に対して有効に機能するということだ。心情的には「なんでも想定内」という心境だ。たとえ想定外でも、経験値の幅が広いから、応用が利く。パニック状態には陥らない。女に与える効果は、人間の大きさを一回り大きく見せることができる。これは、無理矢理余裕を見せて演じろということじゃない。いくら背伸びしても、化けの皮はすぐはがれるから、やめた方がいい。こいつを磨くには、やはりいろんな経験がいる。仕事の中で特に磨かれるから、やはり仕事をおろそかにせず、積極的に困難な問題を対処していくことだ。「若いうちの苦労は買ってでもしろ」というのは、人間の懐を大きくし、余裕を作ることなのだ。
 そして「余裕」とは「優しさ」を生む。これが第5のポイントだ。おとこのかっこよさの最大ポイントと言っておこう。言わば、「男らしさ」といった方がよいかもしれない。男とは、余裕があって優しいのだ。女に、どんな男がいいか?と訊くと必ず、「優しい人」と答える。しかし、その優しさの意味を男ははき違えている。当の女も、自分が言った優しさのその意味がわかってない。男も女も優しさの意味が、「マナーとしてよくある紳士の優しさ」だと思ってる。レディファーストだとか、気配りだとか、暴力を振るわないとかの紳士的な振る舞いだ。しかし、「優しい人が好き」の本当に意味は、「余裕」だ。何が起こっても慌てずに、冷静に判断し処置するその行動力。さらに、余裕があると物事の予知することも可能となり、先回りして対応策を練ることができる。これを駆使し、未然に問題を防いでくれるその力こそ、女性の言うところの優しさで、プラスして「笑顔」と「穏やかな口調」でこれをこなせば完璧だ。
 実はこの余裕は女にない技能なのだ。前にも話したが、女性とは常にあれこれといろんなことを考えている生き物だ。だからいつも頭の中は一杯で、そこへ予期しないことが起こるとパニックになる。「どうしよう」の連発だ。そういう生き物だということが理解できれば、対処は簡単だ。女とは常に余裕のない動物だから、「余裕」がある男がすごくかっこよく見えるのだ。女がテンパった緊急の場面で余裕を見せるのは、真剣じゃないと見られるかもしれないが、ア二キの言う余裕とは、常に「大丈夫」という落ち着いた心を言う。そして男はこの魔法の言葉を笑顔で言えばよいのだ。「大丈夫だ」「俺にまかせて」と。
 これができた男は、女から見ればどんなブ男でもイケメンに映る。

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