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アピーラー達の午後(5/14) ~卑怯な土俵で闘え!~ [哲学]

 まあ、汚い。というか、相手を引きずり降ろすまでとにかく、あらゆる手を使って蹴落とす必要があるから、直接的なウソだけでではなく、ターゲットの評判を落として孤立させる。また、上司との連携にもひび割れを起こさせる為に、周りにも平然とウソ情報を吹き込んでゆく。一度、足を引っ張ると決めたなら、結果がでるまでやり続ける必要もある。そのため、性格も次第にゆがんでくる。顔も意地悪くなる。その笑顔には昔のような爽やかさはない。直接的な攻撃が利かないと、落とし穴を堀りそこへ導こうとさえするようになる。いわゆる、毒盛りだな。
 要するに、ライバルの周りに地雷を埋めてゆくような感じだ。それをばれないようやろうとする。スパイ顔負けの行動だが、アピーラーと言われる連中のやることは、大体の行動が浅はかで緻密じゃないから、行動がモロバレのケースが多い。「またやっているよ、あいつ」と干されてゆく輩も多い。しかし、アピーラーの地道な努力は、そのマメな工作活動によりライバル蹴落としにまんまと成功してしまう。この世界は意外に努力が報われる。マイナスの世界の努力は実を結びやすいのが世の常である。やることはえげつなくても努力は決してムダにはならない。そこが人生の不思議なところである。そして、そんなアピーラーが運良く部長にでもなろうものなら、今度は自分の地位を脅かす後輩達をも蹴落として、自分の地位を脅かさないように、自分に近づかないように罠を張る。諸君の周りをよく見てくれ。部長とその直下の年代が結構空いているなら、その部長は間違いなくアピーラーである。己の直下の部下を、何年も潰したり異動させたりして排除してきた証である。すごい奴になると5年以上も空けている。中小企業なら10年も空けているようなそんな輩も数多く存在する。
 アピーラーは自分に実力がないのはわかっているから、実力のある奴がとにかく怖い。常に自分が部下に抜かれるんじゃないかと恐れている。実力がないゆえに実力者に怯える。アピーラーとは要は小者なのだ。小者は所詮小者であり、それ故に戦い方も醜いのだが、それしか方法がないのだからそれを実践しているにすぎない。傍から見ると汚い手段を使うので卑怯に映るのだが、彼ら小者も実力のない中で何とか出世したいと努力する健気なサラリーマンである。そういう意味では、結果を出すために自分の得意な土俵で戦っているだけだ。外部が、「もっとフェアに戦え」とか、「姑息なことをするな!」とか批判するが、アピーラーからすれば、「はあ?」だ。フェアな戦いとは当然実力のある連中の土俵である。人の土俵で勝負してはいけないとアニキは、このブログでも過去ブログ「自分の土俵で闘え」でも警告している。アピーラーはやることが汚いから周りから見ればすべてが負に映るが、彼らにとってはアンフェアが自分の土俵であり、そこで勝った者が正義だと考えているだけである。
 まさにそれは歴史が証明している人間社会の真理なのだ。

タグ:人生 出世 評価
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