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サラリーマンの武器「指導される能力」(4/5) ~教えたくなる要素~ [哲学]

 では次に行こう。次に必要なことは、「真剣さ」だ。簡単な作業だからといってヘラヘラ笑っているようじゃ、教える気もなくなる。その理由は、真剣さは相手の心を動かすからだ。応援したくなるという気持ちを引き起こす作用がある。何でもそうだろう、例えば運動会などで、遅くても真剣に走ってる子どもなんかは、なんか応援したくなるよな。この気持ちを利用するのが「真剣さ」だ。注意されたら、相手の目を見て真剣に詫びるとか、任された仕事に対しては先読みするとかだ。以前のブログ記事「仕事と作業」で話したように、仕事の先読みは特に重要だ。任された仕事の目的を掴み、それに沿った形で結果を出す。こんなことは当たり前で、上司から仕事を命令されたら、言われたことだけで仕事に取りかかる奴はバカだ。仕事の指示を受けたら、まず指示主に対して質問攻めにする。自分が納得するまで訊き倒す。指示主の頭の中のは、出来映えの青写真がすでにある。その形に沿った結果である必要がある。そこには奇抜な独創性などは必要ない。任された仕事の細部にこだわることが大事である。昔から言われる、「細部には神が宿る」とはこのことだ。
 ここでアニキが言いたいことは、この「質問攻め」の姿勢だ。この姿勢に命令者は真剣さを見るのだ。但し、同じ命令が出た場合、同じように質問攻めにしたのでは、呆れられる。上司の口癖「この前、言っただろう」「何度同じことを言わせるのだ」が飛び出す。これが出た瞬間に評価はがた落ちで、「あいつは大丈夫か?」というダメ社員のレッテルを貼られしまう。このレッテルは強力だから、なかなかはがせない。ダメ社員レッテルをはがすには、上司が替わるまでチャンスはない。だから、絶対にこのレッテルは貼られないようにしなければならない。
 で、一番重要なポイントは、その性格である。教えたくなる人物になるために欠かせないことは、その「素直さ」だ。実は、サラリーマンの武器第一弾「素直さ」がここでどうしても必要となる。サラリーマンの武器の一番に「素直さ」を持って来た理由はここにある。すべての武器に必要な能力、それが「素直さ」だ。人間は変な性格の奴じゃ教えたくないもの。
 教えたくなる性格とは、素直であることなのだ。素直に「はい」と言える奴は皆好きなのだ。天の邪鬼な奴はいくら仕事ができようと、頭が良かろうと、誰も好意を抱かないものだ。この心理が重要で、クールで世間を斜に構える奴はドラマや映画ではかっこよく見えるのだが、教わる能力という観点からは歓迎しない。なぜなら、素直じゃない奴の身体からは嫌悪感というオーラが出ている。嫌悪感を感じる奴に何かを教えると思うか?思わないよな。
 だから、相手にこの嫌悪感を感じさせないこと、ここが最重要だ。そういう意味では「嘘つき」もだめだ。

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