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人間の原始機能「欲望」(3/6) ~原始機能に再現性はない~ [哲学]

 要するに、まずは「欲」を肯定することが大事だ。欲がなければ人生は始まらない。そのことをしっかりと心に刻み込む必要がある。すると、パッと見えてくることがある。欲望を願望に置き換えて話を進めよう。「欲望を満たすこと」と「願望が叶う」ことは、願望(願い)は欲望の一部であることから考えて、ほぼ同じ概念だ。厳密には違うのだろうが、そんな細部にこだわってもしかたないだろう。
 世の中には、願いが叶う人と叶わない人がいる。なぜ分かれるのか?この違いはなんで生まれるのか?誰でも願いが叶ってもいいじゃないか。長くなるから、今回はそこは議論しない。で、願いが叶ったとしよう。願いが叶った人も偶然なのか意図的なのか、わからない場合が多い。ほとんどの人はそうだろう、宝くじが当たった人は、なぜ当たったのかわからない。理由がわからないから、偶然と考える。「運が良かった」で済ませてしまう。実は、宝くじに当たった人には、それなりの必然的な理由が存在しているのだが、本人には全くわからない。知恵の輪と一緒で、願望実現のために試行錯誤しながらグチャグチャやっていくうちに、突然実現してしまっているのだ。で、実現してもその理由がわからないから、再現性がない。そのために、人にその秘訣を伝えることができない。常に願望実現とはこの繰り返しで、答えが得られないまま人生が終わってしまう。
 なぜ、自分の願望が実現した時、人にその方法を教えることができないのか?世の中の法則、つまり、人間が作ったものにはすべて再現性を持たせることができる。しかし、創造主が作ったもの、例えば人間そのものや原始機能などは再現できない。がんばって再現性を持たせようとしても、同じ人間が二人と存在しないのと同時に、欲望やその実現方法について再現性はない。探しても無理だ。コピーできる方法など元々存在しないのだ。成功本なるもが世に中に多く出回っているが、同じ方法を試しても絶対成功しない。じゃあ、成功本なるものは意味がないのか?というと、そうではない。先人のやってきた経験談などを参考にして、自分の採るべき行動を検証しながら進むことができるからだ。人生は一度きりだ。回り道している時間はない。本当に有益な経験論から学ぶことは近道である。アニキの過去ブログ「人生に迷ったら、本を読め!」でも話したが、自分に有益な本には引き寄せられるのが人生だ。

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