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人間の原始機能「総論」(3/3) ~原始機能の芸術~ [哲学]

 まあ、原始機能とはこんな感じだ。要するにアニキが言いたいことは、創造主がわざわざバリューセットとして付けてくれた原始機能を否定するのではなく、うまくつきあってゆくことが大事なのだ。人生において失敗する時、自分の性格を否定してしまうことが多々ある。しかし、性格というものは、「原始機能の芸術」だ。原始機能と経験がミックスされてできあがった芸術なのだ。経験は考え方でその価値も変わる。まず原始機能があり、いろんな経験を通して考え方ができあがる。それが何度もミックスされてできあがったのが、今の自分だ。こいつを否定しては身も蓋もないではないか!だからまず、原始機能が何かをしっかりと認識し、それを受け入れた後に、そいつをどうコントロールしてゆくかを考える。原始機能の存在がわからないと、人生経験の中で暴走してしまい、人格形成に影響が出る。自分の性格はその人格形成の中で固まるから、固まる前に原始機能をコントロールできれば考え方も良い方向へと動く。それが、性格に磨きをかけるということだ。
 さらに、原始機能は脳と友達だ。やつらはよくタッグを組んでコンビになる。だから、やつらコンビと自分(魂)の駆け引きが人生だ。うまくやろうと努力すれば必ずできる。まさに営業と同じだ。原始機能を知り、それをよく観察し、暴走しないようにコントロールする。以前のブログ「脳の謎」でも話したことは、実はここでも有効だ。原始機能は脳の命令で暴走する。やつらがタッグを組むとはそういうことだ。暴走すると手が付けられないから、暴走させないようにうまくやる。人間には理性というブレーキはあるもの、脳がタッグを組んで裏で原始機能を操り始めたら厄介なのだ。
 なぜ厄介かと言うと、実はこの原始機能には、表裏一体の二面性を持つ。原始機能の二面性については、後日ブログ「二面性論」で詳しく話すが、簡単に言うとバリューパックとしての原始機能には良い面だけではないといことだ。人間を進化させるために与えられた原始機能は、うまくつかえば武器になるが、使い方を誤ると自分に危害が加わるようにできている。これが二面性論の趣旨だ。だから、原始機能はうまくコントロールしなければならない。そのためには、友達である脳と仲良くする必要があるのだ。駆け引きと言ってしまったが、目指すは脳との協調路線で、親友関係だ。この流れが楽しい人生をおくる秘訣ではないかと、アニキは考える。がしかし、若いうちはそううまくはいかないものだ。まあ、若い時は多少の暴走はかまわないが、途中で「おかしいぞ」と気付けばいい。そこから反省すればいいだけだからだ。
 だから若い頃、女のケツを追い回していた懐かしい日々も、アニキは否定しない。その反省があり、現在があるからだ。しかし、あの頃のアニキはまだ、原始機能などという存在には気付いていなかったから、暴走するその欲求に身を任せていただけだった。そして、欲望のなすがまま進んでいたなら、今の自分はない。途中でうまくいかなくなり、「おかしいぞ?」と気付いたお陰で今があるのだ。
 繰り返しになるが、アニキがここで言いたいのは、何が原始機能で、何が本能かということを知るのが重要だということだ。知ってるのと知らないのでは大違いだからだ。知っていれば、冷静にそれを受け止めることができるから、物事がうまくいかなかった時、客観的にとらえることができる。そこから、対策も立てやすいのだ。
 ということで、アニキの「人間の原始機能」シリーズがこれから始まる。

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