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サラリーマンの武器「営業力」(6/8) ~真似からオリジナルへ~ [哲学]

 次に、よい見本を見つけることだ。営業力とは抽象的な概念すぎるため、それを具体的に実践している人を探すのだ。その営業力を持っている先輩や上司などを見つける。周りのどこかにいるはずだ。自分の社内にはいなくても、取引先には絶対いる。結果を出しているにもかかわらず威張らない人だ。いつも笑顔でいて、話していても嫌みがない。話題も豊富で、決して人をバカにせず、楽しい人だ。そんな人を見つけたなら、ぜひ近づいて分析することだ。半ば弟子になったつもりで慕ってみてもいい。その人の周りの人達との関係が見えてくるはずだ。人生には先生が要る。自分の力だけでは決して伸びない。そういう風に創造主は人間を作ったから、「自分は違う」といったって始まらない。
 とにかく真似る。ひたすら真似る。全部は真似しなくてもいい。見本になる人の「よい部分」だけ真似るのだ。世の中、完璧な人間などいない。必ず、人はよい部分と悪い部分があるから、極力よい部分だけを真似る。多くの人のよい部分だけを真似て自分のものとすることだ。有名な画家だって音楽家だって、過去の有名人のコピーから入っているのだ。オリジナルとは、コピーの積み重ねで練られてできた自分である。それと同じで、人のよい部分だけを真似て実践することで、オリジナルの自分の軸が完成する。まずはひたすら真似ること、自分流のアレンジは二の次だ。真似てるうちに自然と自分のスタイルができあがるから、気にしないでもよいのだ。
 そんなによいところばかりを真似すると、聖人になってしまうという懸念があるかもしれないが、心配しなくてもいい、よいところばかりを真似しても君は絶対に聖人にはならない。というか、なれない。聖人と君らとは、元が違うからだ。
 アニキは何が言いたいかというと、営業力を磨くには先生が要るということだ。本を読んだだけでは身につかない。なぜなら、営業力を示す相手とは「意思を持つ人間」であるからだ。本を書いた人は、たまたまその相手によって成功しただけであり、別の相手なら結果はまた違っていただろうからだ。そう、だから本を読んで頭で考えていても結果は得られない。相手が意思ある人間であるなら、ぶつかっていかなければ何も得られないのだ。
 つまり、営業力とは「意思を持つ人間を相手とする能力」で、基本は恋愛と同じだ。相手を口説くという目的は同じであり、実は男なら普段から実行している行動だ。相手の気持ちを引くために段階を踏むのと同じだ。分別のある人なら、いきなり押し倒したりしないだろう。営業力は恋愛とほとんど同じであるのだが、給料をもらうという点において、仕事ではどうしても義務感が出る。否が応でもそこには嫌々感がにじみ出てるのだ。だから、まずは相手を好きになることから始めるしかない。営業マンなら、「客を嫌いにならない!」という思いだ。
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