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サラリーマンの武器「スピード」(2/4) ~速さを磨け~ [哲学]

 昨日は、速さは価値があり武器になると話した。じゃあ、果たして何でも速ければいいのかと言う疑問がある。確かにすべてが速ければいいわけではないことは百も承知だ。中身が伴っていなければ意味がないし、間違いだらけではプロとはいえない。速くて正確というのが理想だが、どっちが「上位概念」かといえば、「速さ」が上だ。場面によるだろうが、大概の仕事は「速さ」上位の考えで問題ない。ここで注意しなければならないのは、ある程度のレベルでの完成は必要だということだ。中途半端で答えを出して、「速いでしょ」では、プロとしてどうかということだ。小学校の授業での絵の提出ではないのだ。仮にも仕事の成果でお金をもらっている立場である。相応の出来映えは当たり前と思ってくれ。そこでアニキがもう一つ言いたいのは、「完璧は目指すな」ということだ。そのために、重要なポイントは「時間でまとめる」ということだ。時間でまとめるというのは、期限を切るということだ。それも、凡人が出す期限ではない。相手にしてみれば、想定外の時間の短さだ。これを目指す!ならば、何が必要だ?
 そうだ、準備だ。準備こそが、「速さ」の結果を出す。ありきたりだが、仕事のできる人は間違いなく持ってる技能だ。例えばルーティーン業務では、定型の形を作って備える。電話やメールの往復回数を減らす為に「相手の心の先読み」だ。アニキ哲学でいつも言う「耳で聞くな、目で見るな」はまさに、「速さ」という結果を追求するための技能なのである。また、突然の上司からの資料作りの命令には、普段から数字蓄積の下資料を準備しておけば済む。これらができないから、上司の命令に対しても、「すぐには無理です」という返事になってしまうし、客先からの依頼でも、「調べますので、少し時間ください」になってしまう。これはプロの姿ではない。想定外の問い合わせだろうが、その内の何割かは想定内の準備でまかなえるようにしておくのが賢さだ。実はこれは訓練でしか得られない。
 アニキが以前働いていた中国の会社では、客先からの依頼に対し回答は、「24時間以内」というルールがあった。社長がそう決めていたのだ。だから、皆必死になって対応した。で、その社長の真意とは、アニキが先にも話したように、「客先との距離感」だった。中国という海外に位置する会社が、日本からの問い合わせにおいて距離感を感じさせないというポリシーを持っていたのだ。そのため、日本の業者よりも近い感じがするといって褒められた時には、とてもうれしかった。「客先との距離とは物理的な距離ではなく、心理的な距離である」という哲学をこの時に学んだ。
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