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サラリーマンの武器「素直さ」(5/5) ~プライドは心の癌~ [哲学]

 プライドも「人間の原始機能」のひとつである。ここで話すプライドとは、アニキ哲学におけるプライドの定義とは異なるが、一般的概念でのプライドと理解してくれ。
 このプライドってやつは、放っておけばどんどん大きく無限増殖する。プライドはガン細胞と同じであり、人の心に巣くうガンである。このガンは、人の経験をその栄養源として増殖してゆく厄介な存在だ。「プライドが高い奴って、心のガンだ!」とアニキは言う。ところがこのガン、直接的には人間の体に変調をきたせないから、それが悪であることに気がつかない。このガンの最も恐ろしいのは、「人の体を攻撃するのではなく、人の人生そのものを攻撃する」ことだ。だれもそのことに気づかない。そのため創造主はあらかじめストッパーを用意している。プライドというガン細胞がそれ以上増殖しないように。創造主はいつも毒と薬を同時に出す。アニキ哲学「二面性論」がここでも有効だ。そのストッパーのひとつが「素直さ」である。また、「感謝」などもそうである。これらが人生をプラスに変える機能を持つのだが、プライドを捨てないと手に入らないことになっている。そして、「素直さ」などが手に入らないと人間関係がうまくいかず、人生がうまくいかない。ガンが治らないのだ。創造主は人間をそうプログラミングしている。
 つまり、「プライド」は人間にとってあまり必要ない機能である。断っておくが、プライドが一切要らないということではない。小さなプライドは人生においてプラスに作用する。要は、「毒もクスリだ」ということで、酒のようなもの。プライドの話は長くなるので、この辺でやめておく。詳しくは、アニキ哲学「サラリーマンの要らない武器」でいずれ説明しよう。
 話を戻そう。何が言いたいのかというと、普段から「素直さ」を磨き、武器として使用できるように準備することが重要だということだ。そのためには自分自身を知ることからスタートだ。自分が会社でうまくいってないと思ったら、まずは「自分は素直だろうか?」と考えてみるべきだ。ここで一つアドバイスしよう。自分が素直かどうかと考えてみてほしい。「俺は素直だ」と思ったやつは、「確実に素直じゃない」と言っておこう。素直な人は、「まだまだ俺には素直さが足りない」と謙虚に物事を考えるからだ。そうだ、素直さとは謙虚さでもあるからだ。「謙虚」とは、「威張る」の反対だ。つまり、素直じゃない奴とは、威張ってる奴なのだ。表だって威張ってなくても、常に上から目線の発言が威張ってるのと同じなのだ。
 そうなのだ、大抵の人は素直じゃない。プライドが邪魔したり、過去の経験知識が邪魔している。毎日、「今の俺の行動は素直かどうか」を常に考えて行動することが人生成功への道が開ける。素直さが武器となると、味方が格段に増える。すると、その味方に押し上げられて、なぜか自然とエラくなってしまうのだ。エラくなりたいと思うなら、「足下の土台を高くしろ!上を見て飛び上がるのではない!」。そうだ、もっと足下をよく見て、そして自分のその素直じゃない考えを改めろ。ならば、手に入れるべき武器は決まってくる。
 「将来、何になりたいかではなく、どんな人間になりたいか」だ。自分が今、どっちの人について行きたいかを考えれば、結論は明白だろう。役職についてゆくのか、はたまた人間性についてゆくのか。

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