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技能と能力(2/2) ~まずは持ってる力の棚卸しだ~ [哲学]

 高技能者や高学歴者は勘違い野郎が多い。そんな奴らの周りには、なぜか「すげー」とか言ってチヤホヤする連中がいるんだよな。だから、「自分はできる」と思い込んでいる。そして、エラそうにしているから大概嫌われている。できる奴っていうのは周りから好かれる人格者なはず。周りに嫌われていて「できる奴」なんてのはそもそもおかしいんだよな。
 その自信はいいことだが、プロがひしめく社会において、技能や学歴の看板だけで、何のも努力もしない者が通用するほど世の中は甘くない。しかし、高スペック者はまわりからもなぜか期待され、本人も自信を持っている。しかし、期待と結果、そこに大きなギャップができてしまう。なぜかギャップは自身の前に大きくな心の障壁となって立ちはだかり、自信のある者ほど落ち込む運命にある。スペックだけでは簡単などに結果が出ないため、期待に応えられないからだ。だから、ギャップを埋めようと必死に頑張ろうとするが、高スペック者はそれがなかなかできない。なぜか!それを阻むものがあるからだ。
 それがプライドの高さだ。高学歴者や高技能者は自分が難関を突破してきた希有な人間であるという変なプライドを持っている。そのため、一般人を下に見る癖がある。その話は長くなるから、またの機会にしよう。そう、プライドが邪魔して、能力を身につけることを妨げる。彼らのほとんどはこの壁にぶつかる。そして彼らは、後に続々と紹介する「サラリーマンの武器」を持つことができないのだ。サラリーマン最大の武器である「素直さ」などがいい例だろう。プライドが高いとこの武器は絶対に手に入らない。プライドが高いと人に頭を下げられないからだ。
 ここでのプライドという言葉は、本来のアニキ哲学におけるプライドの定義と異なるが、一般的に理解されているプライドいう言葉として使っている。プライドについては、改めて紹介しよう。
 アニキは言う、高技能者や高学歴者がただそれだけでプロ社会を渡れる程、サラリーマンは甘くない。ここでは、武器が手に入らないと、なかなか能力レベルの力を手に入らないと言っておこう。要するに、技能は自分ひとりでも学ぶことができるが、能力は自分ひとりでは学べないのだ。なぜなら、能力を評価するのは他人であるからだ。だから、能力を上げるには、実務経験を積みながら、プレッシャーの中で身につけるしかない。ここでも、アニキ哲学「プレッシャーだけが人を育てる」という概念が要る。
 アニキは何が言いたいかというと、「技能」と「能力」は違うということを理解し、まず今自分が身につけている力はどっちなんだと、まず認識しなければならない。そう、「技能と能力の棚卸し」だ。これを行い、自分の力の中でどれが「技能」で、どれが「能力」かを把握することが最優先事項だ。そこで足りない能力や、これから必要な能力をじっくりと考察することが重要だ。その後、できる先輩や上司を分析し、彼らが身につけてる能力を理解し、自分に取り込むために師事する必要もある。足りない能力を補うには、嫌な奴に頭を下げる必要性も出てくるということだ。
 繰り返すが、「技能と能力の違いを知る」ということは、自分の持ってる力の棚卸しだ。まず、プロの中で闘うには、己を知るということがいかに重要かということを言っておきたい。これがわからないと自滅する。サラリーマン社会での脱落者とは、会社に潰されるのではなく、そのほとんどは自滅だ。考え方の間違えにより心が疲弊するからだ。
 ということで、このサラリーマン社会で自滅しないよう、健闘を祈る。今後ブログで登場する「サラリーマンの武器シリーズ」を話す前に、まずはこの「技能と能力」という基本概念の理解が必要であるから、このタイミングで登場させた。

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