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人間の仕掛け各論「人間関係」(11/12) ~答えの時間を稼げ!~ [哲学]

 日本は高齢社会だ。死ぬまで先は長い。益々寿命も延びるだろう。医学も進歩しているから、生きよう思えば、どんな姿になろうと、とりあえず生きることは可能だという。がしかし、できれば好きなモノを食べて、好きなところへ行けて、好きなことをしたいよな。頭もクリアでいたい。だれも病院の世話にはなりたくないよな。若い時と同じように、階段を一段抜かしで駆け上がりたいはず、瓶ビールを一気のみしたいはず、若い彼女を連れてデートしたいはずだ。これらはすべて可能な話だ。
 が、今の現実から見れば夢かもしれない。現代人のカラダはかなり蝕まれているからだ。それは、若い頃から少しずつ悪いホルモンを脳から出してしまったことが原因だ。それはすべて創造主の仕組んだ自動ペナルティだ。ここで反省すべきことは、若い頃の生活習慣ではない。なぜ、悪いホルモンが出てしまったのかだ。それにはぜひ、「人生振り返りのなぜなぜ分析」をしてほしい。モンタージュ写真が完成するように、生活が荒んだ原因が浮かび上がる。しかしそこで出てきた原因は、まだ真の原因ではない。一見、これが原因だと確信したものは、真の原因ではない。こころかさらになぜなぜを繰り返す。絞りきった雑巾をさらに絞るような感じだ。すると、またなぜなぜ分析が進んでゆく。トヨタなんかがよくやる分析手法だ。不思議なのだが、そうしてゆくうちに大概は、人間関係の問題に行き着くということになっているのだ。
 人間関係の修行を行う前に、すでにカラダがボロボロになっている人がほとんどだ。これはすべて、ペナルティを科せられたために、長年悪いホルモンにカラダが犯された結果である。だからまずやるべきときは、ペナルティを科せられないようにカラダを守ることだ。これは言わば、「人間関係とは?」というクイズの答えを考える時間を稼ぐということで、とても重要な生き方だ。それには、相手にいちいち腹を立てないように心がけることだ。怒りという感情が湧くと、悪いホルモンにカラダが犯される。「怒り」についてはまた後日ブログ「人間の原始機能」で説明するが、ここで知っておいてほしいのは、怒ると悪いホルモンが脳から出るよということだ。カラダのとって怒りは百害あって一利なしだ。怒ってはいけないのだ。
 じゃあ、どう対処すればよいのか?腹が立つという感情は、相手を自分と同等と見るから起こる。相手を下に見れば腹も立たない。赤ちゃんや幼児に何をされてもあまり腹が立たないだろう、それと同じだ。なんか自分に突っかかってきても、「レベルが低いのね、かわいそうに」と思っていればいいのだ。それでだいぶ心は楽になる。それを続けていくうちに余裕が出てくる。相手を観察することができるから、何でそんなことをするのか?何でそんなことを言うのか?を冷静に分析してゆく。相手をかわいそうだと思うと、それだけで気持ちは優位に立てると同時に、人間関係修復の時間稼ぎができる。じっくりとこの難問クイズの答えを考えることができるというわけだ。

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