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脳の謎(4) ~主従関係~ [哲学]

 昨日は、「脳が勝手に夢を見る」と話したが、これについてもう少し説明しよう。その前に、皆が気になっている、その「脳は別の生き物。」について説明しなくてはならない。これは、アニキが発見した脳の最大の秘密だ。
 ここから話は急に難しくなるので、わからなかったら何回も読んでほしい。
 実は、脳は自分の体に備わった臓器の一つであるが、自分のものでないのだ。自分というのは紛らわしいので(脳も自分だから)、今から「肉体」と言う言葉に置き換える。ここで重要なことは、脳と肉体の意思は別物だということを理解してほしい。じゃ、どっちが自分だと言うと、「肉体の意思が普段の自分」ということで認識してもらえればよい。二重人格者という言葉を聞いたことがないだろうか。二重人格者というのは、脳の意思が肉体をも支配した状態だ。これで、簡単に説明できる。
 ということで、脳は肉体の意思とはうらはらな行動をする。願いが叶わないのはこのためだ。肉体の意思(自分)が思ったことと、脳が思ったことが同じなら、願いが叶う。以前有名になった「引き寄せの法則」や「マーフィー理論」だ。この原理は「脳の意思と肉体の意思の一致」だ。しかし、これがなかなかできない。脳は肉体の意思に簡単に従わないのだ。
 昼間、人が普通に生活している時は、肉体の意思が行動している。脳は肉体の意思に従ってるのだ。主従関係は「肉体の意思が上司で、脳が部下だ。」しかし、寝たときに主従関係が逆転する。そう、主従関係は、「脳が上司で、肉体の意思が部下だ。」寝るという行為は、肉体が寝るのであって脳は起きている。だから、寝たときに脳は、肉体の意思から開放される。脳は脳の意思で好きなことができるのだ。サーバーにアクセスして膨大な過去の映像を見たり、脳自体が考えたり、それは好き放題だ。
 実は、脳は昼間の肉体の意思が溜めたストレスを、サーバーと言う映画を見て癒やしているのだ。脳は、「肉体のやつめ、こんなにストレス溜めやがって」と夢の中で愚痴っているのだ。夢を見る理由はここにある。夢遊病者はそれの重症だと言っておこう。ストレスの溜めすぎだ。脳が肉体まで動かさないとストレス発散できない状態だ。子どもが高熱出した時、無意識で寝床から抜け出すのも、これで説明できる。
 そうなのだ、脳は、肉体のことを自分の主人だとは思ってないのだ。脳は、肉体はただの乗り物としか思ってない。そう、脳は、自分の主人は創造者だと思ってるのである。肉体をコントロールするという役目で、この世に「魂」と一緒に修行にやってきた。脳の意思は、「魂」の修行の手助け、創造主への報告、修行の中止という使命と権限を持っている。
 ここで一度、頭を整理しよう。アニキ哲学の前提をもう一度復習する。肉体は親から生まれる。脳も肉体と一緒に親から生まれる。だがそれは、あくまで入れ物としての肉体と脳があるのみ。まだその時の脳には、脳の意思とサーバーデータの記録はまだ入ってない。肉体にも魂は入ってない。「魂」と「脳の意思」は一緒にどこからかやってくるのだ。「魂」はどこからかやってくるという考えを提唱している人は多いが、実は「脳の意思」も一緒にそこからやってくるという考え方がアニキ流だ。異論はあるかもしれないが、それが真実なのだ。
 そして必要なことは、脳は肉体の一部であって、肉体の一部ではないといことを知ることだ。そして脳は、肉体にとって味方にもなり、敵にもなる、いわば諸刃の剣な「意思を持った臓器」なのだと理解することだ。それを、脳は別の生き物であるという概念で考えるとよくわかるだろう。
 そして面白いことに、「脳が別の生き物だ。」と肉体の意思が認識することで、脳は「秘密のひとつがバレた。」と焦る。今まで肉体の一部としてその影に隠れ、昼間は肉体の意思に従い、寝たあとは自由時間を満喫し、創造主に対して密告をしていたその事実が、肉体にバレたことを意味する。これはどういうことかというと、脳に取っては今後いろいろとやりにくくなるのだ。

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