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創造主と神様(3/3)  ~システムの自動化~ [哲学]

 優等生の魂の課題は、世の中の人々を導くことだ。これを創造主と約束してこの世に生まれてきた。それだけじゃない、自分(神様)の死後もその教義が継続するシステムの構築までも課せられている。アニキ達のような一般ピープルの魂は、自分のことだけで精一杯なのに、神様の魂は世の人々を導くという課題をこなす。さらに、自分の死後永遠に継続するシステムの構築までも要求されている。きついなんてレベルの課題ではないはずだが、教祖は文句も言わず淡々と実行してゆく。さすが優等生だ。機械の目指すところが永久機関であるなら、心の永久機関が宗教である。つまり、「人の心を導くシステム」の自動化である。いちいち教祖があれこれ言わなくても、弟子達やさらに孫弟子達が自然と引き継いで、人々を自動的に導いてゆくシステムだ。何ともアナログ的な行動ではあるが、優等生達は「人間の導きはアナログでないとうまくいかない」ということを知っているのだ。アニキ哲学でもよく、幸運の自動化や感謝の自動化などを強調しているが、あくまでも個人レベルの運のよさを目指すのみだ。優等生の自動化はレベルが違う。宗教というシステムを用いて、最終的に永遠の自動システム化を目指している。
 システム自動化では、小さなほころびや少しのズレも許されない。完璧さが求められるが、そこは神様も人間のはしくれだ。多少のズレも起こるだろう。しかし、ほんの少しのズレでも何百年もの月日を経ることにより、そのズレは少しずつ大きくなる。ズレが大きくなりすぎると、システムの崩壊を招く。宗教における宗派の分裂や争いは、まさに過去の小さなズレのなれの果てだ。現代においてもなお、戦争や紛争を引き起こす。そう、システム自動化の難しさから、見ての通りどの宗教の神様もクリアしていないのだ。
 神様の魂は自分の死後には、弟子にその思想を引き継いでゆくが、受け継ぐ側は神様のような優等生ではないから、そこから新たなズレが生じる。その繰り返しにより、宗教は分裂し、教義も分かれてゆく。そのことは神様も生前からわかっているはずなのだが、有効な手段は未だ講じられていない。それは、各宗教が未だに争っている姿を見れば明らかだろう。本来は人々をよい方向に導くのが宗教なのだが、こうも多岐に分裂していると、収拾が付かない。死んだ神様は、次回の転生の機会までにさらなる作戦を練っている。いつかはわからないが、再度この世に自動化のチャレンジに来るはずだ。後世までぶれない自動化システムの構築を目指して何度も来るだろう。そのうち現れるぞ、とんでもなくパワーアップした神様達が。優等生の魂とは、とんでもない課題にチャレンジしているのだ。
 神様は創造主が作った人間だが、とんでもなく優秀になってしまった魂だ。優秀になるまで、何回輪廻転生を繰り返したかはわからないが、我々一般ピープルだって神様になり得る。そこまで何千年かかるかわからないが、いつかそういう時が訪れることになるはずだ。その時、君たちは、虫から初めて人間になった未熟な魂達を導くのが仕事になるのである。「そんなの、いやだ!」と思っている人は、まだ自分が未熟なレベルの低い魂だからそう思うだけだ。何度も転生を繰り返すと魂のレベルは上がり、いつの間にか「人々を導くこと」が楽しくなってくるのである。

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