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人生の準備期間「学校」(16/17) ~行動軸を作れ!~ [哲学]

 大学時代に熱中する物事を続ければ続けるほど、面白いことになってくる。面白いというのは、楽しくなるとか、より興味がわくという話ではない。試練が待ち構えているという話だ。

 それは何かと言うと、途中でなかなか思い通りならない壁にぶつかる。必ず、頭を打たれる。それ以上進まないという境地に行き着く。で、壁の前で悩み抜くことになる。最初はやる気満々だから、いろいろ試行錯誤して突破しようと努力するのだが、なかなか進めずズルズルと引きずる。全然うまくいかないことに悩むことになる。気持ちがめげるレベルまで悩み、心が徐々に折れ曲がってゆく。そしてあきらめかけた時、突破するヒントに気づかせる出来事に遭遇することになる。腐らずに考え抜く時、必ず気づきが起こる。そういうしくみになっている。ポイントは「腐らずに」だ。どん底突破についての詳しい話は、また後日ブログで話そう。今は、必ず気づきは起こるということだけ覚えておいてくれ。

 実は切羽詰まった時に、自分が突破したい壁に対し、直接ガンガン叩いてもダメだということだ。そのことに気づかされる。頑張り方が間違っていることにハッと気づくことになる。これが人生最大の助っ人「気づき」だ。そこでは、心のあり方や考え方が必要だということに気づかされることになる。世の中の真理はすべて、「心が伴ってないとうまくいかない」のだが、こんな話を人から聞いてもダメだ。その境地は自分で経験しなければ手に入らないしくみになっている。アニキからこのことを聞いて、「もっともだ」と思っても、いざ壁にぶち当たると人間は本性が出てしまう。以前に聞いたアニキの話なんか頭の片隅にもなく、ひとりで悩むことになる。それは、成長の基本だ。成長には順番があるのだ。大きくジャンプするにはしゃがみ込む必要がある。それと同じだ。悩み苦悩する時間とは、ジャンプ前のしゃがみ込みだ。すると、気づきを得た時に大きく飛び上がれる。じゃあ、その気づきとは何なのか?気づきとは、ほとんどは「心が重要だ」という意識を得ることにある。それを物事に当てはめると、「すべては考え方で決まる」という結論に達するのだ。

 稲盛さんも言ってるだろ、「人生は、能力×熱意×考え方である」と。全ての物事には、そこに考え方がないとうまくいかないのだ。いくら能力があっても情熱があっても、そこに心のあり方がないとうまくいかない。経験と技能に考え方が加わり、うまくいく方法が完成する。このうまく行く自分なりの方法、それが「自分の行動軸」であり、「行動哲学」である。そしてこれが、社会へ出て行くために必要なベースとなる。

 どんな経験でもよい、大学4年間で行動軸を手に入れることが、大学の意味である。しかし、行動軸を手に入れても、それが有効かどうかはまた別問題だ。せっかくアルバイトなどの社会勉強で自分の行動軸を手に入れても、それが確信できる軸かどうか、それはまだわからない。大学生は社会を少し垣間見ただけにすぎない。自分の行動軸を試して確信を得るなんてことはできない。自分の前に壁ができ、それを乗り越えようとするとき、行動軸が判断規準となる。行動軸とはつまり、自分の哲学なのだが、それが本当に正しいのかどうか、それを自分の人生の軸としてよいのかどうか、そこに迷う。この時点ではまだ、自分の行動軸に自信はないからだ。

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