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アピーラー達の午後(4/14) ~サラリーマン2つの道~  [哲学]

 そういう意味では、アピーラーは自然とできあがってしまう自然の産物だとも言える。ウソつきという技能を研ぎ澄まされた戦士「サラリーマン」は、その技能をどう使うかが重要になる。ウソつきだけなら、普通のサラリーマンだ。というか、前回の記事でも話したが、会社勤めする人間は全員ウソつきだ。ウソつきじゃないと仕事にならないのが現実じゃないか?まあ、この話は長くなるから、詳しくは後日ブログ「サラリーマンの謎『うそつき』」で話そう。ここでは、ただのウソつきサラリーマンがアピーラーに変貌する様を見てゆこう。サラリーマンがアピーラー化するには他の環境要因が必要だ。その要因を分析してゆこう。
 まず、サラリーマンとして社会の競争に身を投じたなら、その仕事上には2つの競争戦略しかない。意識してやっている奴もいるだろうが、大概は無意識にやる。それは何かというと、「手柄を取りに行くか、相手の足を引っ張るか」の2つのどちらかだ。平たく言えば、「自分が上を目指すか、相手を蹴落とすか」だ。言い換えれば、プラス評価を得るか、周りをマイナス評価に落とすかだ。性格にもよるのだろうが、前者は正常な競争だ。だれでもわかる普通の競争であり正当な競争だ。仕事の世界も同じだ。新規拡販や新規開発、売上アップに努力するなどして手柄を挙げて評価を得、出世する。そう、ライバルとの競争の中で自分の努力と実力で成り上がるのだ。スポーツ選手と同じだ。見ていて気持ちがいい。自分の真摯な姿勢での努力を突き詰めて高みを目指す。スポーツ選手の真剣な努力により、人に感動さえも与える場合がある。「サラリーマンシップにのっとって正々堂々と戦うことを誓います」って感じか。
 そして後者がアピーラーの取る戦略である。アピーラーは、ライバルの足を引っ張って引きずり降ろす。自分が上にあがるのではなく、周りを引きずり降ろして、自分が頭ひとつ出るという作戦だ。スポーツ選手でこれをやる奴はいないだろう。ライバル選手に毒を盛るような話だ。これは、卑怯なやり口だから正々堂々としていない。引ずり降ろす相手が強力であればあるほど、醜い作戦が必要となるからだ。誉められるもんじゃないが、まあ、引きずり降ろす手段もピンキリだ。その卑怯なやり口の中でもまだ許される範囲といえるのは、ライバルの裏情報を流して評判を落としたり、必要な情報を流さなかったりと、相手の仕事の質を落とす戦略だ。こんなのはまだかわいいレベルだが、強力なライバル達は心も強く実力もあるのでそんな程度のことでは全く動じずない。生半可なやり口じゃ足を引張れないから、更なる卑怯な作戦が必要だ。醜い作戦はいくらでもあるから想像してくれ、ここでは敢えて言わない。とにかく、引きずり降ろすまで醜い作戦は永遠と続くのだ。

タグ:人生 出世 評価
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