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自分の土俵で闘え!「続編」(2/5) ~気は一瞬で移動する~ [哲学]

 そう、交渉とは相手と面と向かってやり取りする潜在的な「気の勝負」なのだ。自分は交渉で負けてないと思っていても、実はすでにエネルギーが吸い取られている状態であれば、相手の土俵に立っていることになる。ヤクザや関西人のかましは、交渉を始める前の段階で、最初から「気」を自分の土俵に引きずりこむ手口である。
 これらをエネルギーと呼ぶ人もいるが、エネルギーとはすなわち「気」だ。同じ話である。交渉や人との会話でも常に「気」のやり取りが行われている。アニキは「気」やエネルギーを目で見ることはできないが、世の中にはこれが見える人がいるらしい。しかし、アニキは人との会話や交渉においては、「気」の流れをなんとなく感じることができる。現在、どっちに「気」の流れがあるのかは、「気」の流れを見なくても、交渉の状況を見てどっちが今有利なのかを見ればいい。有利な方に「気」が流れているに決まっているからだ。交渉だけじゃなく、サラリーマンにおいてはいろんなところで「気」のやり取りは起こっている。
 例えば、部下を怒っている上司は、上司が自分の土俵に部下の「気」を引きずり込んでいる。自分の土俵に部下の「気」を拉致して、ボコボコにしている状態なのだ。逆に、上司に反抗して上司がひるんでいる状態は、部下の土俵に上司の「気」を拉致してボコボコにしている状態だ。要するに、表面に現れている言い合いの裏では、常に自分の土俵に相手の気を引きずり込もうと綱引きしている状態だ。交渉だけではなく、一般的な言い合いにおいても、常に自分の土俵に相手の「気」を引きずり込むということをやっているだけである。
 そして面白いのは、土俵というからには、相撲のそれを想像してしまいがちだが、そうではない。「気」は一瞬で移動する。「気」を取られたと思っても、相手の弱みを突いて、相手がひるんだ瞬間に「気」はこっちに戻ってきている。そう、「気」とはエネルギーであるため、一瞬の移動が可能であり、その距離も関係ない。電話でも一瞬で交渉の状況が変わるのはそのためである。100kgを超えるお相撲さんが移動するような印象があるが、アニキ哲学の土俵とは心の中の土俵であり、現実の土俵ではない。
 そう、だから、相手の弱みを突くことで、自分の土俵に一気に相手の「気」を引きずり込むことができる。次はここをもう少し細かく説明しよう。


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