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アニキの「信者論」(5/12) ~二種類の営業マン~ [哲学]

 このブログの冒頭でも話したが、人生とは自分の信者を作ることだ。サラリーマンなら、なおさらだ。サラリーマンでの成功者とは、信者をどれだけ作ってきたかということだ。信者が成功を導いてくれる。成功の中身などはどうでもよいのだ。要は、信者からしか成功は得られないということだ。この意味はわかるか?ここを少し説明しておこう。
 このブログはサラリーマンのための哲学だから、営業マンを例に取って説明しよう。というか、世の中誰もが何かを売っているから、仕事では全員営業マンなんだよな。まあ、その話は置いておいて。毎月売り上げを上げるために、がんばって営業するのが営業マンだ。お客に足繁く通い、商品を買ってもらう。そのために、充分な商品知識を勉強し、営業トークに磨きをかけるという健気な努力が物を言う。と思いきや、そうではない。そんな話なら、ちまたに出回っている営業ノウハウ本でも買って読めば良い。
 現状を分析しよう。毎日朝から努力しろと、上司から発破がかかる。周りは体育会系のイエスマンだらけだ。先輩や上司の言うことは、神のお告げと思っている連中に囲まれている。契約取れた営業マンだけが誉められ、取れない奴はカス呼ばわりだ。そんな状況下では、努力するしかない。ケツを叩かれて「営業行ってこい」「契約取れるまで帰ってくるな」という。
 しかし、責め立てられる努力だけでは、ある程度の実績は残せるだろうが、すぐに頭打ちだ。息切れするのだ。結果が出ようが出まいが、ある程度の期間をがんばってしまうと、限界があることに気づくのだ。この境地に立った時、道は二つだ。ひとつは、そのまま走り続ける奴。もうひとつは、効率を追求する奴。
 まず前者だが、体育会系出身の打たれ強い奴らだ。体育会出身といっても、スタープレーヤーじゃない奴な。天才肌のスタープレーヤーは打たれ弱い。文化系クラブ並みの弱さだから、ここでは排除する。一般の体育会系出身者だ。飲み会で、「脱げ!」言ったら、すかさず脱ぐ連中だ。そんな体育会系出身者は、肉体も精神も追い詰められてボロボロの状態になると、目の色が変わる。心のスイッチが勝手に入ってしまう。さっきも言った通り、上司の声は神のお告げだと思い、自分が壊れても突き進もうとする。がしかし、学生と違ってチームプレーじゃないから、隣の奴はライバルだ。仲間だと思って安心していると、そうじゃなかったりすることは多い。それがわかると、心が折れてしまい立ち直れなくなる。体育会系とは、共にがんばっていく仲間がいないとダメなのだ。同じ釜のメシを食ってきた連中に突き落とされたりすることは、完全に自分の辞書には書いてないことだから。ま、これが普通の社会なのだが、一本調子の猪突猛進型の体育会系は、心が折れて挫折した時に取り返しがつかない。「要領よく」なんて事は、はなっから考えない。一途に突き進むから、このタイプは心が折れるまでは、短期的な実績は出せる。しかし、鼓舞する仲間がいないので長続きはしないから、一気に課長にでもならなければ挫けてしまうのだ。体育会系だけではない、現役合格組の大学生も結構このタイプに当てはまる。コツコツ努力するからだ。
 誰が言い出したかは知らないが、社会においては、コツコツやってはダメなのだ。


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