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夫婦の謎(10/12) ~釣った魚に餌をやれ!~  [哲学]

 おっと、また話が逸れてしまったな。まあいい、大事なところだからな。
 アニキは何が言いたいのかと言うと、奥さんの苦労がわかっているなら、定年後に慰労を計画するのではなく、「今やれよ」と言いたいのだ。林先生じゃないが、「今でしょ」だ。そんな大層なことなんてしないでいい。地味なことからはじめればいい。ただ、間違ってはいけないのは、「奥さんの誕生日に花を買ってくる」なんてことはやっちゃダメだ。いきなり、モノでごまかそうとするのは逆効果だ。モノをあげるのは最終段階だ。手を抜いていると思われるのがおちで、印象は悪くなるから、最初の段階では絶対にモノをあげてはいけない。
まずは、奥さんの話を聞いてやることからはじめる。その際、反論したり意見を言ってはいけない。ひたすら話を聴く。そして、相づちを打ち少しほめる。最後に「お前が正しい」と太鼓判を押す。
 まずは、もう一度奥さんを口説くというスタンスで臨む。今更嫌だろうけど、口説くと決めたら、それは仕事だと思ってやれ。口説きの手法については、熟年世代なら「釈迦に説法」だろう。まずは、お友達からスタートする。何を今更!と思うかもしれないが、言っちゃわるいが、現在の状況はお友達以下だ。夫婦は友達のなれの果てと思っている輩には理解しづらいだろうが、夫婦生活も10年以上過ぎると、お友達以下に成り下がるのだ。日常をよく思い出してほしい。夫婦それぞれの役割がなんとなく決まってしまい、日々淡々とそれをこなす生活。そこには余分な会話もほとんどないはずだ。こんな状態なら、まさに夫婦は友達以下の関係になっていると言えよう。法律上の問題と心の問題は違うという話だ。友達以下の関係でプレゼントもないだろう。
 だからまずは、お友達になることからスタートだ。お友達になって口説くことが目的なんだから、はしょることは許されないのだ。手を抜いていることを見抜かれると振り出しだ。この「友達になる」ということが、実は難しい。なぜなら、はじめて出会った間柄なら、お互いの性格もわからないのだが、すでに夫婦という関係である以上、相手の性格をかなり把握しているから騙せない。だから、手を抜くことは一切禁止だ。下手な行動は命取りだ。少なくとも最初の時点では、奥さんは「何か魂胆があるな」と疑念の固まりだからだ。だから、地味な行動を繰り返すことにより、奥さんの心の壁を取り払うしかない。
 奥さんの話を聴く。又は、二人で会話する時間を増やす。その程度のことを毎日とは言わないが、頻繁にやるのだ。これで疑念を打ち払うしかない。悪いことは言わない、近道を探すことだけはやめろ。うまくいかなければ振り出しか、マイナスから再スタートとなり、さらにハードルは高くなる。日頃の仕事が忙しい身には耐えがたい重労働となると、さじを投げてしまいかねない。これほどの荒行はないといえる。自分で自分の首を絞めないように、手を抜かずに地道にやってゆくしかない。
 人生の修行を成就しようと思ったら、このように釣った魚に餌をやるしかないのだ。

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