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サラリーマンの武器「右左攻撃」(3/5) ~その武器の威力~ [哲学]

 がしかし、部下の機嫌を気にするようなヤワな上司ほど、この攻撃はよく効く。ヤワ上司は右左攻撃の格好のカモなのだ。昔のように、体育会系上司が社内にのさばっていた時代では、この攻撃は絶対に効かない。上司の話を「右から左」なんてことをしようものなら、ビンタと説教の毎日だ。それも生半可な説教ではない。それは拷問されに毎日会社へ通うもので、地獄の日々だ。右左攻撃をかけた者が音を上げることになる。自分のカラダと心が保たない。どうせ、こんな攻撃を使うような人間は、元々弱くて暗い人間だ。言っちゃなんだが、誇らしい武器じゃない。どちらかと言えば卑怯な武器である。だが現代では、こんな武器が恐ろしく大きな精神的ダメージを与えることができる時代だ。時代の流れを利用したウエポンなのだ。
 右左攻撃が効かなかった時代の話はこの辺にしておこう。今の時代は確実に効くのだから。右左攻撃により、上司は思いっきり精神的ダメージを与えられて、日に日に弱っていくことになる。それが慢性化して心が病んでくる。さらには、肉体までを蝕む。卑怯な武器なのだが、恐ろしく破壊力がある。それが右左攻撃の最も恐ろしいところだ。さらに、右左攻撃により心が病んだとしても、それで訴えることは困難である。何より、上位者が下位者にいじめられたなど、世間で通る話ではない。上司の命令が理不尽でカラダを壊したという話ならわかる。部下が言うこときかなくてカラダを壊す上司など、世間の笑いものだからだ。なぜなら、上司は人事権や査定権という武器を持っているはずだ。それを使わないというのはおかしい。人事異動までのレベルまでいかなくても、人事考課で大きなバッテンをつければよいのだ。それを怠って自分の中だけで解決しようとするからおかしくなる。武器には武器を持って対処しなければ、闘いに負けるのだ。諭すのも結構だが、聖人君主でもない限り人はなかなか心変わりはしない。それに、相手は右左攻撃を使ってくるようなレベルの低い人間だ。諭してもムダであろうと読み取らねばならない。
 まあ、ここまでしつこく右左攻撃を完成させてくる奴はいないだろう。少し懲らしめる程度ぐらいで使うのがちょうどよい。何でも、過ぎたるは及ばざるがごとしだ。他の反正当派のサラリーマン武器も同様だ。武器と見抜かれる前にやめておくのが正しい使い方だ。武器は正しく使うことで良い武器となる。適度な右左攻撃を心がけてくれ。
 右左攻撃が悪いのではない。それは使う人間の心が決める。使う人の心のあり方で、よい武器にもなり、悪い武器にもある。アニキはいつも言う。「人の話は耳で聞くな、物事は目で見るな」と。その意味でこの右左攻撃は、アニキ哲学の根幹を見事に裏切る武器である。そのため、アニキはあまりこの武器をオススメしないのだ。

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