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サラリーマン輪廻(2/9) ~輪廻の流れ~ [哲学]

 サラリーマンとは修行僧のような存在だ。報われない毎日に耐えて、ひたすら仕事にいそしむ。その中で、働く価値とは?人生の意味とは?という命題に対し、自分で答えを見つけてゆく。そうしてゆくうちに、そのサラリーマン人生において輪廻があることに気付く。人間が一生の修行を終え、次の修行のために何度も生まれ変わるように、サラリーマン人生の中にも輪廻が存在するということに。それはやってはいけないとわかってはいるのに、繰り返してしまう。その道はよくないと気がついているのに、同じ道を知らず知らずに歩いてしまう。それが「サラリーマン輪廻」である。本やテレビ、あるいは先輩の話で、失敗例をかなり見聞きしているのに、なぜか自分も同じ道にはまってしまう。サラリーマン輪廻は、わかっているのに同じ道を辿るということだ。これはなぜなのか?実は、かなり意図的なことが作用していることに、誰も気づいていない。個人的な性格の問題もあるのだが、ある大きな意思がそこを利用して罠を仕掛けているのだ。そう、仕掛けているのは会社だ。それがまるで個人の意思であるかのように仕向けて。ならばそれは、どんな意思であるのか?
 会社の巧みな罠とは?サラリーマンという一種独特な人種の心理的部分を操り、自然とはまるようになっている罠である。人は、出世、異動、結婚、住居購入などを経験しながら、どっぷりと会社という沼地に両足をおろしていくことになる。新入社員の時はすべてが新鮮であり、おこづかいしかもらっていなかった人間が、給料を毎月もらえるというそのこと自体に感動する。学生時代のアルバイトの方が収入は多かったかもしれないが、その時は収入はあれど、まだ親のすねかじりだ。自分の足で立っているわけではない。そこから会社に洗脳されてゆく。しばらく働くと、なかなか給料が上がらない現実に直面するが、周りを見ても似たような状況だから、大概の人はここでがんばるしかないと奮起する。一部の人は、ちょっとおかしいなと感じながらも、先輩や上司に「数年でケツを割るような甘ったれじゃ、どこ行っても通用しないぞ」とはっぱをかけられて、考え直す。
 そのまま勤めていると、今度は結婚が待っている。結婚という鎖に縛られ、自分勝手な行動はできなくなる。そのまま悶々と過ごすうちに、子どもができてマイホームを購入する。こうなると、完全に手足は見えない鎖でがっちり縛られた状態で、アニキが言う「奴隷の進化形」を見事に形成することになる。鎖を引きずったまま、社会で奮闘する。このままじゃいかん、何とかこの鎖を軽くしなければならないと考え、いろいろ将来を見つめることになる。

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