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プレッシャーだけが人を育てる(3/5) ~できる上司~ [哲学]

 ちょっと話がそれるが、怒り癖のある上司の見極め方を伝授しよう。すぐ怒る上司ってどこでもいるよな。で、怒られるとかなりのプレッシャーを受けてしまう。怒ってもいいのだが、ねちねち怒るのだけはやめてほしいものだと、常々アニキも思う。「怒る上司」については、またいずれ「アニキの上司論」の中で話してゆこうと思うので、ここではプレッシャーに関係ある必要なところだけを簡単に説明する。
 まず、怒る上司は2種類いる。怒り方はさておき、怒る原因別で分けてみよう。
 タイプ1は自分に自信がない上司で、事なかれ主義を軸としている。イレギュラーが嫌いで、想定内の仕事のみを好む傾向がある。よって、問題や事件など起こして、余計な仕事を増やしたくないのだ。このタイプは前任者が敷いたレールを歩いてきて昇格した上司で、上の機嫌をとることを一義に見据えて仕事してきた。「出世するため上司の機嫌を取る」という戦略事態は悪くないのだが、仕事の中心がそればかりになっていたため、イレギュラーを処理してきた経験値が少ない。ドラクエなら、スライムしか倒してこなかった連中だ。だから、強敵が出てくると途端に歯が立たない。そう、業務上では部下のケツを拭く自信がないというか、拭けないのだ。だから、ちょっとしたミスでも怒りまくる。上司にとってそのミスは、自分を出世の道からはずそうとする行為にほかならない。その裏には、自分の解決能力のなさと、それにより化けの皮がはがれ、出世が遠のくのを怖がっているのだ。
 タイプ2は、部下にわざわざプレッシャーを与えるタイプ。本人もプレッシャーによって上がってきた自負があるから、部下へも負荷を与えるのだ。この人が怒る原因は、くだらないミスで無駄な時間を浪費することへの怒りだ。くだらないミスは能力アップにつながらないから、そんなことに貴重な時間を翻弄されるのは、無駄以外のなにものでもないからだ。だからミスをしかり、部下にプレッシャーを与えることで注意を促す。愛の鞭という意味合いだ。つねに部下に大きなプレッシャーを与える機会を待っているのである。だから一見、冷たい印象を与える。問題が起きた時、「おまえはどう考える?」と、部下に答えを探させるので、部下は、「困ってるのに助けてくれない」ように映る。ここで、その表面に惑わされるようでは、まだおまえはそのレベルってことだ。この上司の特徴は、小さなミスでは怒るが、大きな問題の解決で失敗してもあまり怒らないのだ。そしてすかさずフォローしてくれる。しかも、問題に対する取り組み姿勢を重視しているため、真剣に解決に取り組んでいれば評価も下げない男気もある。
 ということで、タイプ2が理想のできる上司ということになる。できる上司とは、部下が背負うプレッシャーの量を計算している上司だ。部下にプレッシャーを与える上司は、その部下が失敗したら、自分へのプレッシャーとして部下の失敗も背負い、それをさらに自分への成長の糧としようと考えている。イレギュラー経験値をあげて、能力アップを常に狙っている。アニキは言う。部下に与えるべきプレッシャーの大きさを計算できるような上司は、間違いなく部下に尊敬されているはずだ。優しい上司が決していい上司ではない!
 完全に上記2タイプどちらかに当てはまるということはないが、だいたいどちらかに振り分けることはできるはずだ。ま、自分の上司が、たとえタイプ1だとしても、落ち込んではいけない。プレッシャーを克服することにより、確実に上司より能力は上回るのだから、そのうち必ずその上司はどこかに消える。これが「サラリーマン輪廻」である。
 サラリーマン輪廻についてもいずれ話そう。

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