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プレッシャーだけが人を育てる(2/5) [哲学]

 人間の成長に一番効果があるのは、「プレッシャー」だ。要は、八方ふさがりや緊急事態などの状況のプレッシャーが人を育てるのだと、アニキは言う。つまり、大きく早く成長したければ、できるだけプレッシャーの中に身を置くことである。
 ここで、アニキの言う「プレッシャー」を定義付けておこう。厳密な意味でのプレッシャーはいろいろ解釈があろうが、簡単に定義付けさせてもらう。ここで言うプレッシャーとは、まずそのままでは逃げられない状態であること。じっと我慢して耐えてる状態ではプレッシャーは弱らない状態と理解してもらいたい。各種の行動のみがプレッシャー状態を脱出する唯一の出口であること。
そんなプレッシャーを克服したその時、以前の自分より一段階成長しているのだ。次に同じプレッシャーを迎えても、それはもうプレッシャーとは感じなくなる。筋肉で言うところの超回復と同じ。だから、プレッシャーは自分で解決しなければならない。すぐに上司に頼るようではダメだ。まず自分で考えて行動する。会社を危機に陥れる可能性がるなら、自分の行動方針を上司に報告してからでもよい。
 一方、上司もプレッシャーという観点から、その能力を測ることができる。上司の仕事の一つは部下を成長させることである。よって、上司は部下にプレッシャーを与えなければならない。しかし、プレッシャーは与えすぎてもダメ、少なすぎてもダメである。ここで、できる上司とダメ上司に別れる。ダメ上司は、おっそうか、プレッシャーを与えればいいのかと、自分でも耐えられないようなプレッシャーを部下に与えても、部下を壊すだけである。大きすぎるプレッシャーは人格・精神も破壊してしまうほどのエネルギーがある。そして、忠実な部下ほど壊れるのだ。
  だから上司は、その部下が耐えられるギリギリのプレッシャーを与える必要がある。言わば、上司が常日頃から、部下がどのくらいのプレッシャーに耐えられるのかを測っていなければならない。よい上司は、部下の行動を「どのくらいのプレッシャーに耐えられるか」という指標で観察することが重要だ。これが、「育てる」の極意だ。
 自分の部下に「どのくらいのプレッシャーを与えたらいいのかわからない」なんて言う上司は、いますぐその立場から退場してもらいたい。まあ、多少読み誤っても良い。与えたプレッシャーをどう処理してゆくのかをじっくり見守り、耐えられそうになければ、すかさずフォローしてやるぐらいの気構えは必要だ。でも、すべて肩代わりしてはダメだ。少し補助してやるくらいでいい。
 その気になれば、「いつでも部下のケツを拭ける」という上司が、能力のある上司だ。部下諸君は、上司をこれで見定めろ!一見厳しい上司だが、間違いなく部下想いだ。

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