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自分の土俵で闘え!(1/5) ~競争という劇薬~ [哲学]

 この世は競争だ。特に人間社会は競争で成り立っている。すべての物事において、常に誰かと競争している。誰かと競争しなくては気が済まない。人間は地球上の動物の中で唯一、競争しなければ生きてゆけない生き物なのだ。人間にだけ備わる性質である以上、本能とは呼ばない。これは人間の原始機能である。アニキ哲学において、本能と原始機能は区別しなければならない。その詳しい話は、アニキ過去ブログ「人間の原始機能『総論』」を読んでくれ。

 競争が原始機能であるならば、人間の創造主は何の目的でこの機能を人間に備えたのであろうか。当然、人類の成長促進の目的であることはわかるのだが、闇雲にそれを与えていないはずだ。どう考えても、競争は人間にとって劇薬だ。人類が誕生してからどのくらい経つ?700万年前のホモサピエンスの時代は別にして、少なくとも数千年は経ている。その間、この競争という劇薬は人類に大きな文明の発展という産物をもたらしたが、その反面代償も大きい。差し引きどうだろうか?プラスか、マイナスか?便利な世の中になったからプラスだと考えている人が大半だろう。しかし、本当はマイナスの要素の方が大きい。競争という劇薬の意味するところは人間には未だにそれがわかっていない。人間の文明は競争することで発達してきたため、競争しなければ磨かれないという負の連鎖に心を囚われている。競争という機能を全く使いこなしていないのだ。

競争の源は欲望だ。欲望もまた人間の原始機能である。その欲望が行動に移った時、それを競争という。競争は欲の具体的行動なのだ。欲は「コントロールしろ」という目的で、人間に備わっている。そうしなければ、欲は暴走するからだ。暴走した欲の具体的行動である競争がどのようなものかは想像がつくだろう。

 そうなると、競争はとどまることを知らない。人類の歴史を見れば明らかだ。競争とは争いだ。人類の歴史は争いの歴史であるところから学ばなければならない。なぜなら、人類が過去の栄光とする古代文明があった場所は、人の血が多く流れた場所であり、栄華を極めた後にすべて滅びている。世界4大文明の発祥地が現在世界一になっていないという事実が、人間の愚かさを物語る。遺跡をチマチマ発掘している場合じゃない。当時の経済や政治などを分析するのもいいが、滅びたという事実から何を学ぶのかを全然見ようとしない。だから、21世紀に入っても同じことを繰り返している。数千年経っても、人間は競争を続けている。そのお陰で快適な生活ができているかもしれないが、そもそも競争しなければ大量の人間は死なないで済んだはずだ。

 競争がいかに人間にとって劇薬であるか。精神的レベルが高い現代人がもう一度競争の可否を研究する必要がある。人間の原始機能は伊達ではない。必ず深い意味があって備わっている。毒も薬であり、物事はすべて相反する二面性を持つ。ということでは、「競争という原始機能は何のクスリであるのか」を今一度考える時期である。それを怠って反対方向へ向かおうとすると、また創造主による天災が降りかかることになる。

 最近の日本の火山はちょっとおかしいよな。実はこれ、何かの警告なんだよ。今、それをアニキは調べてる。

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