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人間の原始機能「欲望」(5/6) ~欲望の役割~ [哲学]

 アニキは何が言いたいのかというと、自分の心が汚れていても、自分に必要な本に引かれる。心が汚れている時に引かれる本はよい本ではない。心が荒んでいると、悪い本に引かれてしまう。本ばかりではない、悪い広告や宣伝に自然と引き寄せられてしまう。欲望や願望を実現させたいのは皆同じだ。その目的が自分のためではなく、自分の周り人達をハッピーにしたり、豊かにする目的であるなら、引き寄せられる広告や宣伝は「天使のささやき」だ。本なり何なりを大いに参考にすればよい。
 かなり話が逸れたので戻そう。願望実現や欲望を満たすことにおいて再現性はないと言った。だから、自分で探っていくしかない。まさに、人の人生と同じだ。人生のコピーは存在しない。これは何を意味するかと言えば、どんなことに自分の欲望が出てくるのかということは、生まれた特にすべて決まっている。どんな人生を歩むのかは、生まれる前にすでに決めてくる。ということは、その人生を歩むために必要な欲望もセットされている。何度も言うが、欲望と人生はセットになってるのだ。これが真理だ。
 ならば考えてほしい。欲望が自分の人生の道しるべとなっていることを。今の自分の状況は、過去のそのときそのときにおける自分の欲望により選択した結果である。人生の分岐点、いわゆる、学校選択や就職、結婚などは、その時点での自分の欲望により選択してきた。今になって考えれば、「なんであのとき、あんな選択をしたのだろうか?」とよく考えるはずだ。アニキの家の中で、隣におわす方を見ながらよく思う。なんであのとき、その選択を選んだのか?と。大いなる謎であり、元々仕組まれていたとしか考えられない。だから、欲望は完全に独特であり、同じ欲望は存在しない。つまり、同じ欲望に見えながらも、人により少しずつ異なっている。ここで覚えておいてほしいのは、「欲望が人生の分岐点を作る」という役割を担うことだ。欲望が暴走することも想定内であり、その時の未熟な心が欲望の暴走に勝てないことは承知の上で人生を設計しているということだ。自分にとって想定外のできごとでも、人生設計段階、すなわち生まれる前の計画段階では、想定内のできごとであるのだ。
 欲望は人間を進化させる目的だと話したが、それ以前に、その要望を持った個人である自分を進化させることが元々の目的である。人間全体の進化は、個人の欲望から出ている。それが、結果的に形となったにすぎない。そして、「人生はリレーである。」先人の欲望の結果の跡を継ぎ、さらなる進化をもたらす人生を決めてくるものがいるというだけだ。この繰り返しで、人間は進化してきた。要望である原始機能には二面性があり、毒をももたらす。欲望を暴走させた人間がいても、それを修正する人間も出現する。つまりは、すべてバランスが取れていることになる。
 今の世の中を見てみるがいい。人間の欲望の集大成だ。自らの欲のために大勢の人間が死んでいる事実があり、自分達と少し違う考えの集団があると、それを潰そうと武力に訴える。朝のニュースを騒がせているのもすべて、人間に欲から出た悲惨な事件だ。本当にこれは進化と言えるのだろうか。
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