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人間の原始機能「欲望」(4/6) ~重要なポイント~ [哲学]

 話は逸れるが、重要なポイントだから少し説明しておこう。
 先人の経験談を参考にする場合の注意すべき点がある。それは、本に書かれている内容ではない。その本を書いた著者の考え方や生き様である。つまり、著者の考え方が「自分だけハッピーになる」、又は「自分だけ成功する」ということを信念としている場合、注意すべきなのだ。読んでいて共感が持てて、気持ちが熱くなるから、なんだか一瞬、尊敬できてしまう。しかし、こいつはただの成り上がりである。さらに、その著者の生き様を見ることだ。その著者が成功した後に、フェラーリ買ったり、億ション買ったりと、自分のために金を遣っているはずだ。儲けた金や獲得した地位を元にして、自分のために金を遣っているような著者は、必ず晩年不幸になっている。一時の願望は実現したとしても、長続きはしない。落ちぶれてゆく芸能人やスポーツ選手を見れば明らかだ。一瞬華やかだが、心が貧しい者は、晩年落ちぶれてゆく。そんな彼らの本は、大概落ちぶれた後に書かれていて、過去の栄光とその後の苦労話が中心だ。落ちぶれた後に初めて何が必要か気付く人がほとんだ。だから、彼らの本は反面教師として読むべきで、なぜ落ちぶれるに至ったか?何が足りなかったのか?について、疑問を持ちながら読むのが正しい形だ。付き合ってる人脈はどういうタイプが多いのか?など、本ではなく、著者の背景を探ることが重要で、アニキがいつも主張する「人の話は耳で聞くな、物事は目で見るな」という哲学は、ここでも有効だ。本に書いてあることは、大して参考にならない。要するに、見るべき視点を変えろということなのだ。
 芸能人だって、スポーツ選手だって、息の長い人は多い。その人達は考え方が違っているのだ。本当にすばらしい人に囲まれている。エラそうじゃなく礼儀正しい。そういう人の本からは、派手でないが地道な考え方を主軸とした自分の願望実現の経験談が書かれている。こういう本を読まなければならない。著者のその考え方の軸が、「皆ハッピーになる」や「周りの人達を豊かにする」という類いのもので、「自分の願望実現は皆のおかげ」という歯が浮く言葉を堂々と言ってのける。そして、本から離れて、その著書の行動を見て判断する。うわべだけの言葉なのか、心からそう思っているのか。私生活で絶対に威張ってないはずだ。
 私生活では威張り散らして、自分の能力に自信があり、そんなスーパーな自分のようになれ!みたいな論調の著者は、傲慢な野心家だ。アニキは断言する、「自慢する奴に心がきれいな人はいない。」そんな、心が伴っていない著者の本に引き寄せられて手にした時、立ち止まって考えてほしいことがある。その本は決して成功への導きではなく、悪魔のささやきであることを。そして、その悪魔のささやきに引き寄せられた自分が問題なのだ。ここが肝心であり、冷静に見てほしい部分だ。そのことを理解し、はっと我に返ってもらいたい。要するに自分も同じ穴の狢だってことだ。かわいそうに、同じ波動だったんだな。
 「類友の法則」があるだろう。これも、世の中の引き寄せ法則を端的に表した言葉だ。波動を変えなきゃ、人生はうまくいかない。

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