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サラリーマンの謎「給料」(3/7) ~オーナー企業はよく見ろ!~ [哲学]

 さて、タイプ3の企業だが、ここが最も悲惨であろうと思う。オーナー企業の悲惨さは、後日ブログ「オーナー社長という生き物の生態」で詳しく説明しよう。今日はオーナー企業の給与面に特化して話そう。
 まず、オーナー企業と銘打ったが、元はオーナー企業である中小企業や零細企業もこの範疇となる。日本は中小企業がほとんどである。で、その大半はブラック企業だと想像できる。ブラック企業が取りざたされてる今日だが、中小企業のカテゴリーではアニキはブラックじゃない会社の方が珍しいんじゃないかとも思う。給料テーブルはおろか、社会保険等にもきちんと加入しているのかどうか怪しいところも少なくない。そんな劣悪な環境において、最悪なことに給料はオーナー社長の気分次第で決まる。まず、オーナー若しくは中小経営者は、従業員に給料を出したない。とにかく、出したくない。アニキはオーナー企業を何社も経験してきたからわかる。これが大前提で本音である。とにかく安く働かせたいのだ。余談だが、人間関係をうまく作れない人は、オーナー企業に行くもんじゃない。
 そしてまず給料を決める時だが、同業他社の給料水準を基本とする。業界・業態・規模などを照らし合わせて、一番安い所に水準を合わせる。最も「儲かってない」ということが根底にあれば、経営者にとってはまさに渡りに船。水戸黄門の印籠のように、従業員に「控えおろう」と掲げることができる。儲かってないのだから、社長は「給料が低くくてもしょうがないでしょう」となる。従業員にも経費節減を指示する。これは納得できる話なのだが、解せないのは社長だけ贅沢していることだ。会社の金でのゴルフ三昧や、会社所有の社長車はよく買い換えるなどだ。出張はビジネスクラスや新幹線のグリーン車使用だ。儲かってないのだから、社長も贅沢を控えるならわかるのだが、それは絶対にやらない経営者が実に多い。ここに従業員の不満は大ありで、社長と一緒に厳しい道を走ってるいう連帯感が全く感じられない。このような状況に給料の愚痴の源がある。
 理不尽極まりないのに、中小企業ではだれも経営者に釘を刺さない。というか、刺せないのだろう。経営者の機嫌を損ねると立場が悪くなるのがわかってるから、黙認せざるを得ないのだが、その小さなストレスは徐々にたまる。そして、会社が儲かりだしてくると、ここぞとばかりに「給料を上げてほしい」というお願いをするのだが、経営者はその話は聞かない。実は、儲かってないから給料を上げないというのはただの口実だ。上げたくないというのが本音だから、従業員が一番納得できる理由で、その場をしのいでるだけである。儲かってくると、別の上げない理由を考え出さねばならない。その時その時で、上げない理由は変わり、給料は上がらないしくみになっている。で、給料に問題があり、会社を辞めていっても全く差し支えがない。だから社長は、「気に入らないなら、すぐ辞めてもいいよ」と心の中で思っている。顔では、「君がいるから、我が社は儲かっている」とか、「君の実力で我が社は成り立っている」とか言うが、実態として給料が低いなら、口だけだ。口だけで済むなら何でも言う。それでモチベーションが上がるなら、安上がりで経営者はうれしいのだ。
 心当たりがあるだろう。これが真実だ。

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