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仕事と作業(前編) ~その明確な違い~ [哲学]

「仕事」と「作業」とは当然違うということは、誰でも知っている。会社は「仕事」に給料を払っているのであって、「作業」に払っているのではない。では聞くが、皆が会社で行っていることは、本当に「仕事」であろうか。アニキは言う、皆が仕事であると思っているそのほとんどは「仕事」ではなく、実は「作業」であると。やってることは作業であるにもかかわらず、「こんなに忙しいのに給料が低い」だとか、「もっと給料を上げろ」とか叫ぶのは言語道断なのだ。ここに、仕事と作業には明確な違いがあり、雇う側はそれがわかっているが、雇われる側はそこがわかってない。だから、まずは仕事と作業の違いを正確に把握することが必要である。
 「仕事」とは期待された結果を出すことである。「作業」とはただ命令を実行することである。言葉で書けばただこれだけなのだが、その差は大きい。もう少し説明を加えよう。人は命令されると、命令されたことだけやるのが「作業」だ。要するに言われたことだけやる。しかし、これが仕事となると話は別だ。同じ命令でも仕事としてやる場合、命令者の意図を理解することから始まる。ここが重要だ。なぜ、この命令が下されたのかを理解しないと、命令者の意図はくみ取れない。だから仕事の場合、命令された直後に質問しなければならない。命令された瞬間から疑問が出てこないとだめだ。命令者がしっかりと命令内容の目的を告げてくれればよいが、そんなケースはめったにない。
 仕事とは、命令者の意図をくみ取ることから始まる。じゃないと、できあがったその結果が、命令者の意図と遠くかけ離れたものになってしまう。そうなると評価は低い。ま、アニキ哲学でいう期待値と差だな。がっかりした命令者から「やり直してくれ」の一言がでると、命令された者は「なんだよ、そんなこと聞いてないぞ」となってしまう。これは、命令者が悪いんじゃない。命令を受けた者が悪い。サラリーマンをわかってない「ひよっこ」だ。もし何も訊かないで命令を遂行しようとしたとき、命令者は、「こいつ、本当にわかってんのかな?」と疑問に思ってるはずだ。でも、命令者も忙しいから、「わかるならまあいいや」となってるだけの話だ。それで、命令者の期待から外れたなら、「なんで最初に訊かないんだ!」と怒られる。どこにでもあるダメ社員の陳腐なストーリーだ。また、やり直しをさせられると、上司からの評価は下がるし、いろいろ忙しいのに他の仕事もできないから、自分もストレスがたまる。踏んだり蹴ったりで、カラダも悪くなる。こうならないために、命令を受けたら、一発回答できるように、最初に根掘り葉掘り聞くのだ。仕事とはそうするものだと思った方がいい。資料だったら、「何に使うんですか?」とか、「だれに提出する資料ですか?」など目的を明確にすることだ。そして、目的と提出先がわかれば、「こんなフォームで、こんなデータを入れましょうか」など、その場で枠組みのイメージを命令者に伝える。そう、元々命令者の頭の中には実はできあがりのイメージがあり、それとリンクさせることが重要だ。そうすれば、できあがった資料は少しの修正ぐらいで済むし、運が良ければ、上司から「ありがとう」の言葉ももらえるかもしれない。あとは気分良く自分の仕事に専念すればよい。
 これは、社内だけではない。営業だったら、客先に対してこれをやれば、仕事ができるという評価ももらえる。実は、仕事ができるできないなんていうのは微々たる差なのだ。

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