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アニキの進化論(1/5) ~人間は別の生き物~ [哲学]

 人間はサルから進化してきたと説明されているが、果たしてそうだろうか。アニキはずっとそこに疑問を感じていた。元々、人間の祖先といわれるホモサピエンスは、その姿は確かにサルに近い。そのホモサピエンスが、本当に現代人まで進化したのであろうか?そのことは定説となっているが、アニキには実に信じ難いのだ。
 それは、骨格とか道具を使うとかいった目に見える判断材料の話ではない。アニキの疑問は、地球上の生物の中において、人間だけが他の動物と違いすぎるということが、何とも解せないのだ。そして、人間だけがなぜここまで進化したのかということだ。なぜ、人間に一番近いチンパンジーには、人間のような劇的な進化は起こらなかったのか。チンパンジーと人間は99%が同じ遺伝子だという。遺伝子上では1%の違いしかないのに、人間とは全然違う。森に住んでるし、ドングリなどの木の実を通貨として売買しているなんて聞いたことがない。チンパンジーも進化してもいいはずなのに、なぜ人間のみ進化したのかだ。ここに人間進化の大きな謎があり、進化論は間違ってるのではないかと、アニキは疑っているのだ。
 地球上には、魚類・は虫類・鳥類・ほ乳類など様々だ。人間はほ乳類に属すると決められているのだが、それはただ単に卵から生まれてなくて、母乳で育つということだけで分類されているのではないかと思う。しかし、人間はほ乳類の中において別格だ。霊長類などという言葉もあるが、サルもこの中に含まれるから、人間だけを別格とした分類はない。まあ、分類などはどうでもよい。重要なのは、「人間だけは別の生き物」だという点だ。
 では、人間が他のほ乳類と決定的に違う部分は何だろうか。まず欲望だ。人間の欲にはきりがない。「欲望」という感情が、人間を進化させてきたのだろうと思われるが、他の動物にはここまでの欲はない。原始的な欲望のみで止まったままだ。そこから進化して、お金持ちになりたいとか、別荘に住みたいなどという動物を見たことがない。チンパンジーが作った飛行機が大空を飛んでいるのも見たことがない。反面、人間は「もっともっと」と、欲望を満足させることがエスカレートし、国を滅ぼしたり、賞賛されることを臨んだりと、なぜ人間はここまで「強欲」なのだろうか?
欲望だけではない。感情の種類も多い。恨みから感謝まで幅広い。挙げ句の果てにはボランティアという他の動物には理解不能な行動を取り、それに満足する。忠犬の話などはよく聞くが、これは飼い主のことをボスだと考える犬の習性であり、鶴の恩返しなどは童話の世界だ。
 このように、人間とその他生き物との差にはあまりに大きな開きがあり、地球上の生物の中において、「なぜここまでの違いがあるのか?」が、人間の進化のカギを握っている。

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