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脳の謎(2) ~アクセス制限なしのクラウド~ [哲学]

 さあ、脳の謎2回目だ。昨日は、人間は生まれ変わるという概念から、その過去生の記憶が脳に保管されてるという話をした。今日はその保管機能の謎だ。
 そんな過去生の記憶サーバーだが、保存場所はどこにあるのかアニキもわからない。今のところ、それがどこにあるのかは、そんなに重要ではない。
 まず、過去の経験がすべてそこに保存されているという事実が重要で、それだけでも驚くのだが、実はもっとすごいのは、サーバー内に保管されたデータは、誰でも引き出しが可能だということだ。そうだ、あの世にいる全人類がこの情報を共有できる。これが人類の脳の秘密だ。残念ながら、脳がサーバーにデータを送ってる事実を考えると、実際に起こした行動だけでなく、心の中、すなわち頭で考えたことすべて記録されていると考えるのが妥当だ。そうだ、親切に振る舞っていても、見返りを期待してるとか、顔ではニコニコ笑っていても、心の中は憎んでるとか、全部筒抜けだ。脳に、サーバーへのデータを送信させる役目を与えるとは、さすが創造主だ。これじゃ隠しようがない。やることに隙がない。心が汚れた人間は、それは丸出しである。だから昔から、「神様はお見通しだ」というのは、そういうことだ。
 一般常識では、自分のデータは自分しか見れない。ところがこのサーバーでは、過去に何百回と生まれ変わった経験や記憶は、他の誰でもアクセス可能なのだ。それは、まるで映画やドラマを見るような感覚だろう。人はあの世で、他人の経験を通しても学ぶのだ。
 話は変わるが、実は、超能力の多くは、この人類の脳によるサーバーアクセス機能により説明可能だ。例えば、相手の心を読む能力なんかは、まさにサーバー利用しているのだ。実は、目の前にいる人の心を直接読んでいるのではなく、目の前の人がサーバーに送った情報を読んでいるにすぎない。心を読んでる本人も、目の前の人の心を直接読んでると思ってるが、そうではないんだな。千里眼や地獄耳もその類いの能力だ。超能力者とは何らかの原因で、サーバーに一部分だがアクセスできる能力を持ってしまった人。これで説明できる。この能力は、一般人には備わってないから、やはり超能力者なのだ。瞬間移動などはこの類いの能力ではない。おいおい説明してゆこう。
 難しい話だから、今日はここまでだ。

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