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「おみやげの極意」を教えよう!(2/3)  ~インパクト~ [哲学]

 昨日の話では、お土産とは「印象づけ」であると語った。印象づけができるお土産を選べということだ。常識から言えば、確かにその通りだ。
 しかし、そうなると大変だ。お土産選びに労力がかかりすぎる。旅先では、お世話になった人や親しい友人への土産選びで時間を使い切り、疲れ切った後さらに、会社への土産じゃ身が持たない。で、ここにアニキの「みやげの極意」がある。
 いいか、目的が「印象づけ」であるなら、いいものを選ぶ必要はない!とアニキは言い切る。いいものを選ぶとなると大変なんだよ。会社なんて人数の多いところでは、食べ物の好みも様々だ。万人に喜ばれそうなお菓子などは更に高額だ。しかし、予算は割けない、選ぶ時間も割けないとなると八方ふさがりだ。そこでだ、アニキがやるのは、「まずい物選び」。そう、極力まずそうなお菓子を選ぶ。究極のまずさを求め探すのだ。言わば、「マイナス側のインパクト」だ。プラス側にインパクトを与えるのはすごく難しいが、マイナス側のそれは簡単だ。また、やってみるとわかると思うが、これがすごく楽しい。食べた時の皆のまずそうな顔を思い浮かべながら選ぶのである。イタズラ好きにはたまらない。思わず微笑んでしまう。世の中、こんな楽しいことがあったのかさえ思う。あの部長が食べた時どんな顔するのだろうか、あの先輩OLはどんな驚きの顔をするだろうかと。
 ただし、それを持って帰れば間違えなく罵られる。でも、それは想定内であるから全く気にならない。冷静に受け止め、自分に浴びせられる罵詈雑言の激しさが自分への評価のバロメーターと思え。罵られ方でまずさのレベルを計り、「少し、まずさがイマイチかな」とか、「まずくなかったのか、残念」と、次回からの励みになる。後々まで尾を引いて罵られてこそ価値があるのだ。「まずさ不足」じゃ、すぐに話題から消えてしまうので、それは反省に価する。
 が、まずいもの探すのもちょっと大変ではある。お店はおいしい物を並べるのが仕事だから、店のアドバイスは聞けない。自分の五感だけが頼りなのだ。五感を研ぎ澄ませ、どれが一番まずいか考える。レベルが上がれば、何となくまずそうな物がわかってくるので、それも訓練だ。ま、何でも楽しみに変えるというのがアニキの哲学だ。義理土産選びもただの作業にせず楽しみに変える。

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